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俺がラスボス?  作者: いぬちく


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41 シチュー

地上への道は何も無かった。文字通り何も。


行きに現れていた魔物達も帰りは全く現れず。地上まで何も起こらないまま戻ってくることができた。


「ふー。何とか戻ってこれたな。」

「うん!やっぱり地上がいいねぇ。」


時間的には日が傾き始めてる時間か。

今から戻れば夜になる前にタリスには戻れそうだな。


「よし。ハル暗くなる前に戻ろう。夜は魔物と戦うのは厳しいかもしれないからな。」

「うん。お腹も空いたしね。」


二人でタリスに向けて歩き始める。

道中魔物に遭遇したが、俺の剣とハルの魔法で瞬殺した。

「ほら2人の方が早いし安全でしょー?」

「返す言葉もございません…。」


そんなやり取りもしながら、タリスに無事辿り着いた。


「ふぅー。ちょっと疲れたねぇ。」

「初めての冒険らしい冒険だったもんな。ギルドは…明日にしてペガサス亭へ帰ろう。魔源草がこれでいいのかもあるし、合ってるなら早く渡してあげたいしな。」

「そうだね!」


そうして二人でペガサス亭へ急ぎ向かう。

ペガサス亭へ着くとナツキさんが迎え入れてくれた。

「あ!おかえりなさい!2人とも無事で良かったです!」

「ナツキさーん!ただいまぁ!お腹空いたよぉ!」

「お食事の用意もできてるはずですよ!…おとーさーん!2人が帰ってきたよー!」


ナツキさんが奥にいるトオルさんを呼ぶ。

「おー。戻ったかぁ。思ったより遅かったからちょっと心配したんだぞ。それで初のダンジョンはどうだった?無理はしなかったか?」


元々伝えてた予定の時間よりは早く帰ってこれたのだが心配をかけていたようだ。

「あー。無理はしなかったよーな、したよーな。」

「ユウキが死にそうになったんだよぉ!」

「なに!?あそこのダンジョンに罠は無いし、そんな強い魔物は現れないはずだが…。何か油断していたのか?」


んー。やはりあのスケルトンは知らないのか。

まぁそれよりも。

「その話は後で。トオルさん魔源草はこれであってるか?」

そう言い収納から瓶を取り出す。

相変わらず光り輝いていた。

「なっ!!お前それは間違いなく魔源草!しかも魔力を限界まで蓄えた状態のものじゃないか!それを瓶にいっぱいだと!?」

あれ?なんか凄いことしちゃった?

しかしこれで間違っていなかったようで一安心。

「じゃあこれ使ってくれ。奥さん…名前聞いてなかったな。これで治るんだろう?」


「あぁ。これでカオルのやつも治る!だけどこんなに瓶いっぱいは大丈夫だ。むしろこの状態のものなら少量で足りるはずだ。」

「そうなのか?でもこの先同じようなことがあっても困るだろう?まだあるからこの瓶はあげるよ。受け取ってくれ。」

「まだあるってお前…。あー!言いたい事は沢山あるが、とりあえずこれは受け取っておく。すぐにカオルの治療をする!…ナツキ!2人に飯出してやってくれ!」

「はーい!お父さん!2人ともちょっとだけ待っててね!温めるぐらいだから。お父さんのシチューは絶品だよ!」


トオルさんは瓶を持って奥へと入っていった。

そしてナツキさんが食事の準備をしてくれる。

今日はシチューか。ビーフ?クリーム?コンソメ?なんだろうか?

「ユウキー。良かったね。アレで合ってたみたいだね。」

「そうだな。これでカオルさんが治るなら頑張った甲斐があったってもんだ。」

「うん。でも改めてユウキが死ななくて良かったよぉ…。」

「ごめんって。もう一人で無理はしないから。」

「…うん。」


少ししてナツキさんが食事を持ってきてくれた。

どうやらクリームシチューのようだな。

「おまたせー!さぁ食べて食べておかわりもあるからね!」


「はーい!おいしそー!いただきまーす!」

「いただきます!…美味い!めっちゃ美味い!何これ美味い!」

「おいしーね!ユウキ!」

「あぁこのシチュー今まで食べたシチューの中で1番美味い!」

「ふふふ。だからお父さんのシチューは絶品だって言ったじゃないですか?」

「確かに。毎日これでもいいな!」

「ふふふ。」


めちゃくちゃ美味しいこともあり、2人ともおかわりし過ぎてしまった。それなりの大きさの鍋に入っていたが全部食べきってしまった。

「もー食べれなーいー。」

「おれもー。」


「あれ全部食べたのか?お前ら余程消耗してたな?」

声がして振り返るとトオルさんがいた。

「まぁそれなりに疲れはしたなぁ。…で奥さん、カオルさんは大丈夫なのか?」

「あぁ。2人のおかげでもう大丈夫だ。明日の朝には元気になってるはずだ。」


どうやら本当に大丈夫らしい。

良かった。なんか…なんて言うかこう言うのっていいな。


「それでさっきは後回しにしちまったが話を聞かせてくれ。死にかけたってなんだ?そもそもあんなに魔力を蓄えている魔源草なんて滅多に見かけない。それを瓶いっぱい…しかも複数って普通じゃないんだ。あ、いや2人を何か疑ってるわけじゃないぞ。」


この人も良い人だなぁ。今の所この世界で出会った人は皆良い人ばかりだ。


「それなんだが…何から話をしようか。とりあえずは…地下3階、4階に魔物が出ない事ってあるのか?」

「魔物がいない?それは聞いたことがないな…。」


やはりあの時点でイレギュラーだったか。

もっと慎重になるべきだったか…。

「そうなのか…。でその後進んでな…」


それから地下5階で起こったことをトオルさんに話すのであった…。

次回更新5月3日15時を予定してます。

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