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俺がラスボス?  作者: いぬちく


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39 地下5階

地下5階への階段へ辿り着いたわけだが。

どうするか。

3階、4階で魔物が現れないってのがちょっと引っかかるんだよなぁ。


「ハル。ここで引き返すか?」

「え?なんでー?もう5階だよ?時間も予定より1時間ぐらい早いし行こうよー。」

「んー。そうなんだけどなぁ。……わかった。5階へ降りよう。ただ降りてすぐに何か異変…例えばハルの感じてる重さが酷くなるとかあったらその時点で引き返すぞ。」

「わかった!じゃあ降りたらどんな感じかすぐに伝えるね!」


2人で階段を降りていく。

階段を降りると扉があった。

「この扉は地図に無いな…。地図ではここも通路になってて奥まで行くと広くなってそこが魔源草の生息地となっているが…。」

「扉書き忘れたんじゃない?行ってみよー。」

「ハル。何か感じは変わったか?」

「ううん。さっきまでと変わらないよ。」

「そうかじゃあ扉開けるぞ。」


そう言って扉を開ける。重そうな扉だけど音もなく簡単に開いてしまった。

扉を抜けて中に入る。するとこれも地図に無い広間に出た。

「これは?これも地図に無いぞ…。」

「…ユウキ。ダメ。なんかここダメ。」

ハルがいきなり脅えだす。

「戻るぞ!ハル!」

慌てて扉に戻るも…

「…く!開かない!」

先程外から入る時は音もなく開いた扉だったが、

扉は内側からはビクともしなかった。


「くそっ!どうなってる!?ハル!大丈夫か?」

「う、うん。…ユウキ。何か来る…何か来るよ!」


…ドスン…ドスン…

広間の奥の通路から重い音が近づいてくる。

なんだ?何がくる?

ここまで魔物出なかったのはまさか…この扉のせいか?


そうこうしている内に音の主が広間へ現れる。

…現れたのは3mほどの巨大なスケルトンだった。

手には俺が両手でようやく持てるかどうかと言った大きさの、大剣が握られている。


「な、なんだ…こいつは?こいつがトオルさんが言っていたスケルトンか?でもこんな大きいとは聞いていないぞ。」

「ユウキィ…。どうしよう…。重たい感じだったのアレから感じるよぉ。…怖い、怖いよぉ。」

泣きそうな声でハルが言う。

俺が馬鹿だった。事前情報と違う時点で戻るべきだった!ハルを危険な目に遭わせるなんて!


言っているうちに少しづつだが、こちらにスケルトンは近づいてくる。

戸惑っている暇は…ないな。


「ハル。俺がアイツ倒してくるよ。ちょっと待っててな。」

「…ユウキィ?…ダメ!ユウキ!」


ハルに呼び止められるも全身に闘気を纏い突っ込んでいく。

この部屋に入ってくる様子からも動きはそこまで早くないはず!

突っ込んで行きすれ違いざまに足を狙う!

「ハァァァっ!」

気合を入れて剣を振り抜く…が


ガッギィィィィィンッ!


巨大スケルトンの足は切れず剣が弾かれる。


「硬ぇ!!くそ!一発でいかないなら何度でも!」


折り返し、突撃し2度3度と切りつけるも…


ガッキィン!

ガッキィィィン!

弾かれる。

「くそ!闘気をもっと集中しなきゃ!」

正直焦っている。そのため上手く剣に闘気が集中できていない。


「ユウキ!危ない!」

ハルの声が聞こえスケルトンに意識を向けると、

手に持つ大剣をコチラに振り抜く所だった。


「やっべ!!」

間合い的にあのまま横薙ぎに振られたら躱すのは厳しいか!

何とか集中を保ちできるだけの闘気を剣に込めて構える。


「これで受けられる…か!?」


「ユウキ!!」


歩くスピードからは考えられない速さでスケルトンが剣を振るう。


剣にありったけの闘気を込めて受け止める。


ガァッッッキィィィィィンッッッ!!


激しく剣がぶつかり合う。

剣は折れなかったが衝撃で弾き飛ばされ壁まで吹き飛ばされる。


ドォォォン!

「ガァッハッ!」

壁に叩きつけられた衝撃で息が詰まる。


「ユウキィィ!」

ハルが叫びながら駆け寄って来る。

「ハ、ハル…逃げろ…逃げるんだ。」

「どこに逃げるの!?それにユウキを置いてなんて行けるわけない!」


巨大スケルトンがコチラに向きを変え、

ドスン、ドスンと少しずつ近づいてくる。


「ユウキ。私がユウキを助けるから。少しだけ待ってて。」

「待て…!ハル!危険…だ。」

くそっ。さっきの衝撃で全身が痛い。

腕の骨やられてるかもしれない。

ハルを止めるにも身体が動かない。


ハルがスケルトンの方へ向いて立ち上がる。


「許さない。…ぜったい許さない…ユウキを傷つけたことぜぇぇっったぁい!許さないんだからぁぁぁ!!」

ハルが叫ぶとハルの全身からとてつもない光が発せられる。

(あれ…は魔力?)


「くらいなさぁぁぁい!ファイヤーーー!ボーーール!!」

ハルの手のひらからとてつもないサイズの火球が放たれる。


そのまま巨大な火球はスケルトンへ向かっていき。


ドォォォォォンッッ!


凄まじい音を立てて爆発した。


「すっ…げぇ…。」

「ハァハァハァ…どう?」

しばらくして爆煙が晴れると…


そこにはあの巨大スケルトンの姿は無く、

ソフトボールサイズの魔石が落ちていた。


「…やった。やったよ!ユウキ!倒したよ!」


「…ハ…ル…。」


そこで俺の意識は途切れてしまった。



破滅させるモノのユウキは「倒してくるから」

救う者のハルは「助けるから」

同じ待っててでも違う2人です。


次回更新本日20時を予定しています。

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