35 冒険者ギルド
「そうか。2人だったら…。」
「トオルさん?どうかしたのか?」
「あぁ。いやこっちの話だ。まずは換金してからだな。とりあえずこの魔石一部はそのまま持っておくといい。残りを換金すると…銀貨15枚と銅貨10枚ってところだな。」
「ありがとう。そしたらとりあえず10連泊するから…銀貨9枚で良かったか?」
「あぁ。その分を、差し引いて銀貨6枚、銅貨10枚だな。」
この世界に来て初めての収入だな。
「やったね!ユウキ2人で手に入れた最初のお金!」
もう何を言っても可愛いのねこの子は。
「じゃあ銀貨3枚、銅貨5枚ずつだな。ルーナさんにもらった小袋あるだろ?それに入れて収納しとくといいよ。」
収納を使えばスリにあったり財布を落とす心配もない。
普通に便利だな。ルーナさんありがとう。
「はーい。そうしまーす。」
「じゃあこれが部屋の鍵だ。そう言えば特に聞かなかったが1部屋で良かったか?」
「1部屋で大丈夫でーす!!」
おいおい…
まぁ神殿では結局同じ部屋だったしな。今更か。
「じゃあ1度部屋に入ったら冒険者ギルドに行ってみるか。」
「はーい!」
「行く時は受付でナツキに道を聞いていくといい。」
「あぁそうさせてもらうよ。」
それから部屋へ行き、一息ついて、
受付で道を聞き冒険者ギルドへと向かう。
途中ウチのお姫様が寄り道したがったけどそれはまた今度。
「さて着いたな。これが冒険者ギルドか。」
「…次はデートだからね。」
「まだ言うか。わかってるよ。俺だってハルとデートしたいんだから。」
「ふぇっ!?そうなの??」
「そうですよそうですよー。」
「むー。適当に言ってるー。」
などと話をしながら冒険者ギルドの中へ進む。
えっとナツキさんが言うには右手の受付が登録だったかな。
「すみません。登録をしたくて来たのですが…。」
「あ、はーい。登録ですね。えーともしかして来訪者さまでしょうか?」
「あ、はい。そうです。」
そう言って腕輪を見せる。
「ルーナ様のですね。ではそうしますと文字のご記入難しそうですね。代筆致しますので口頭でお伺いしますのであちらの部屋へどうぞ。」
「別室なんですね。」
「口頭ですと個人情報が周りに聞こえてしまいますからね。ではこちらでお伺いします。わたしはギルド受付のレナです。よろしくお願いします。」
受付のレナさん赤い髪がキレイな女性。
そこから口頭で登録書類へ記入して言ってもらう。
「はい。こちらで記入は完了です。ギルドカードは明日のお渡しとなります。ギルドカードが出来ますとお二人の身分はギルドが保証するとなります。またギルドからの依頼を受けることもできるようになります。」
依頼か。それがこの世界で生きていくための職業になる訳だな。職業冒険者…ちょっといやかなりワクワクするな!
…まぁ、正体は世界を滅ぼすモノと世界を破滅から救う者なんだけれど。
明日カードを受け取りに来ることにはなるけど、今日色々説明はして貰えることになり話を聞いた。
聞いた説明は以下の通りだ。
1.ギルドカードは身分の証明となる。
2.ギルドランクがあり、1番上がSSSからFまで
3.ランクに見合った依頼をこなす事で報酬を得る
4.ランクアップは依頼の達成具合にて。ダウンも同じく
5.ギルドを通さなき依頼は受けてもいいが、ランクには何も関係がない。また報酬未払いでもギルドは関与しない
と言った所か。他にも非人道的な事はダメとか、冒険者同士の私怨での戦闘は禁止とか、他の人の受けた依頼を横取りはダメ、助けるのはOKとかの細かいものはあった。
うん。漫画でよくあるやつだな。何となく理解できてれば大丈夫だろう。
「では明日改めてカードを取りに来てください。カードをお渡ししましたら冒険者としてスタートです。依頼も明日から受けられますよ。」
「わかった。では明日また来ることにします。…よしハルとりあえず宿に戻ろうか。」
「そうだね。もう夕方だしね。お腹すいたぁ。」
レナさんに挨拶をしてギルドを出る。
よくある他の冒険者に絡まれるとか無かったな。
ペガサス亭に戻るとナツキさんが迎えてくれた。
「おかえりなさい!お食事の用意もできていますよ!」
「わーい!ありがとうございますー!お腹ペコペコで…」
はい。ペコペコ頂きました。
「では奥へどうぞー。」
促されて食堂へ行く。
「おー。帰ってきたな。今仕上げるからちょっと待ってくれな。今日はカレーライスだぞ。お前らの世界にもあったか?」
何と。カレーライスが食べれるのか。
まぁ完全に同じかわからないけどな…。
この世界でこれまで食べたものそれっぽいんだけど絶妙に違う…みたいな感じなんだよな。
「よし。出来たぞ。おかわりもあるからな。」
「カレーライスだぁ!!おいしそう!」
匂いと見た目は完全に知ってるカレーライスだな。
後は味だが……カレーライスだな。
これは嬉しい!
「トオルさんと俺達の世界は違うのではないのか?」
「まぁアレじゃね?パラレルワールドみたいな。わからんけど。」
トオルさんと世間話をしながらカレーライスを頂いた。めちゃくちゃ美味かった。
「さて。2人は冒険者として生活していくでよかったか?」
「あぁ。しばらくと言うかハルの役割…詳しくは話せないが、役割の為にも冒険者だと思ってるからそのつもりだ。」
「そうか……。そしたら俺から依頼をお願いできないだろうか?」
次回更新は1日18時30分を予定しています。




