27 2度目の邂逅
「ハルはどっちが…って何となく瞑想でいけそうな気がするな。」
この子魔力の時の実績があるからな。
「うーん。そうかなぁ。ユウキはどっちがいいの?」
「んー。ゼノン別にこれは両方やってダメってことはないよな?」
「あぁもちろんだ。とりあえず瞑想にするか?」
「あぁ。そうしようと思う。それでダメならだな。」
別に最初からリスクを負う必要はないからな。
なんかハルに置いていかれそうな予感はするが…。
「ハルもそれでいいか?」
「うん!ユウキの決めたのでいいよー!」
はい。いつも通りの丸投げ頂きましたを
元気があってよろしい。
「じゃあこっちでやろう。着いてきてくれ。」
そう言うとゼノンが歩き始める。
俺達もそれに続く。
「ここだ。この部屋は瞑想に適しているんだ。この部屋の壁に使われてる鉱石はブライトストーンでな。このブライトストーンは闘気を吸収する性質がある。武器や防具に組み込んで闘気の利用効率を上げたりするんだが、瞑想で闘気に目覚めるのにも効果がある。」
「なるほどな。で瞑想は何かやり方あるのか?」
「いや特にないな。各々がやりやすい形で集中してくれればいい。」
まぁ瞑想って言うとやはり坐禅のイメージか。
と横を見るとハルも同じことを考えていたのか坐禅を組み始め…あ。胡座しか出来ないらしい。
身体硬いんだな…。
「これでいいかなぁ。後は眼を瞑って…。」
早速始めてるな。
よし。俺もやるか。
俺は意外と身体柔らかいので坐禅組めるのだ。
「…。」
身体の中に闘気…。
生命力か。そんな事意識したことないからなぁ。
まぁ焦らずやるか。
「…。」
(…キ…。)
「…。」
(キコエルカ…)
この声は…。
あの黒い力…。
俺の意識は沈んでいった。
〜〜〜
「ここは…。」
目を開いて見ると真っ暗な空間にいた。
(ココハ貴様ノ心ノ中ダ)
そう聞こえると目の前にソイツは現れた。
「お前は…あの黒い力の…」
(ソウダ。)
「また俺を暴走させるつもりか?」
思わず身構える。
(安心シロ。ソノ腕輪ノチカラデ今ハ何モデキン)
「じゃあ何をしにきた?」
(貴様二話ヲシニナ)
「話?世界を破滅させろとでもお願いしに来たのか?」
(クックック。ソレモイイガ我ノ存在ガ何ナノカ教エテヤロウトナ)
「お前の存在?お前は俺の役割なのか?」
(半分ハソレデ正解ダ。)
「半分?なら残りは何なんだ?」
(残リハコノ世界ノ闇ダ。我ハ貴様ノ役割に宿ルコノ世界二テ封印サレテキタモノ達ノ思念ノ集合体ダ)
「何?何だって?」
(コノ世界二召喚サレ、危険因子ト判断サレ封印、処理サレタモノ達。ソノモノ達の残留思念ガ集マリ我ヲ作ッタ。ソシテ貴様がコノ世界二現レタ際二、貴様ノ役割二我ハ宿ッタ。)
「クソ迷惑な話だな。なんで俺に宿った?出ていって欲しいんだが。」
(ククク。貴様二適正ガアルカラダ。言ッタハズダ。貴様ノ心中ニハ破滅ヘノ願望ガアルト。)
「ハルが俺の物にならないから云々か。別にその気持ちが無いとは言わない。だがだからと言って世界を滅ぼすとか望んじゃいない。」
(今ハナ。マァイイ。今回ハ挨拶ノツモリダ。貴様ガ我ヲ求メルナラ破滅サセルチカラヲイツデモ使ワセテヤロウ。)
「そんな事にはならんからずっと出てくんな。むしろ出ていけ。」
(ソウ言ウナ。モハヤ我ハ貴様、貴様ハ我ダ。1ツ貴様二プレゼントシテヤロウ。闘気使イタイノダロウ?………コレデ闘気ヲ感ジラレルハズダ。)
「どういうつもりだ?何故助けるような真似をする?」
(貴様ガ死ネバマタ闇ノ中へ戻るコトニナル。世界を破滅サセル機会ガ遠ノク。貴様ガコノ世界二絶望シテクレルマデ生キテモラワナイトナ。)
「そんな事にはならん。が、闘気の件は受け取っておく。礼は言わないがな。本当に出て行けるなら出て行ってくれ。」
(ククク。マタ気ガ向イタラ我ヲ呼ブノダナ。)
「そんな気にはならん。今回だって呼んでいない。とっとと消えろ。」
(ククク…。)
そう笑い残すと意識がハッキリとしてきた。
アイツは一体…。
封印されたもの達の集合体とか言ってたか。この世界の闇とも。…今度ルーナさんに話してみるか。
〜〜〜
…き!
…ウキ!
…ユウキってば!!
「…ん?」
意識が戻るとハルが俺のことを呼んでいた。
「ハル?どうした??」
「どうした?じゃないよー。さっきから呼んでるのに何も反応しないし。」
「あぁ悪い悪い完全に集中していたみたいだ。」
自分の心の中でアイツと話していたとは…言えないな。
「もー。ユウキ瞑想始めてすぐにオーラを纏ってたんだよー?今も纏ってるのわかってるー?」
「…え。あ、ホントだ。」
「もー。」
「…お前ら何なんだ?ハルは魔力にすぐに目覚めて、ユウキは闘気。どちらも最短記録とかそういうレベルじゃないぞ?元々使えてたって言われても不思議じゃないレベルだ。」
ゼノンは心底驚いてるって感じだな。
まぁハルは天才肌かもしれんが俺はアイツのおかげだから才能とは違うが。おかげって言うのは本当に嫌だが。
「ユウキは凄いんだよ!私もだけどね!」
とハル。
「ハルは闘気どうだ?できたのか?」
「ふふーん。ユウキ程早くはなかったけどね。…はい!」
そうハルが気合いを入れるとオーラが現れる。
「いやハルも充分早いんだよ…。お前ら本当になんなんだよ。もっとこう…くそぅ!できない!どうすれば!みたいなの無いのかよ。」
ゼノンが悔しそうに言う。
…別にお前が悔しがるのも良くわからんぞ??
「本当に教えがいがない。つまらん。」
どうやら教えたがりだったらしい。
会社にもいたなー。聞いても居ないのに世話焼いてくる先輩。世話好きというかなんとゆーか。めっちゃいい人だったけど。多分ゼノンも同じ人種だな。いい人だし。
「まぁいいや。とりあえず闘気に目覚めるのは2人ともクリアーだな。後はその闘気を操る所だな。」




