11 1日の終わり
「ではお二人の、お二人だけの世界でお話がまとまった所で横から口出ししてよろしいでしょうか?」
いきなり大神官様がぶっ込んできた。
「ふぇ?!2人だけのとか…そうゆうのじゃないですよ!」
「べ、別に2人きりのつもりはないぞ!」
「慌てるところまでそんな波長合わせられると…。と。冗談はここまでにしまして。ユウキ様。ユウキ様のお力今後いかがいたしますか?」
…いきなり真面目モードかよ。掴めないなこの人。
しかし、今後かぁ。
「いや、正直どうしたらいいのか…。暴走しないようにコントロール出来るようになりたい、いや、ならなきゃいけないとは思う。でもそのための修練で…コレだからなぁ。」
扱うための修練で暴走するのでは練習することがそもそも出来ないんじゃないかって話だよな。
その都度こんな大事になるのも…。
と悩んでいると。
「そうですね。あの黒い力のコントロールは…一筋縄ではいかないかと。そしてどちらかと言えば…使わない方が良い力でもあると思います。」
まぁ世界を滅ぼす力だもんな。滅ぼす為の力。そりゃ使わないのが良いと言うより、使う時は世界を滅ぼす時ってことだもんな。
「そして、お2人に明日お話しようと思っていた事なのですが…」
「なんだ?」
「ここを出た後のお話です。ですが、今日は遅いですし、明日にいたしましょうか。まだこの世界にいらしてから1日も経っておりませんし…。」
「確かに。わかった明日改めて話を聞かせてくれ。今日は休ませてもらうよ。」
「かしこまりました。明日10の時間辺りにお食事ご用意してお迎えに上がらせて頂きます。」
「ありがとう。…よし。ハル部屋戻…ハル?」
振り向くとハルが俺の服の端をギュッと掴んでいた。
「どうした?」
「もう勝手に居なくなるの…ヤダ。」
「…ごめん。」
「1人になるのはヤダ。」
「ごめん。もう1人にしないよ。」
「…うん。」
「さぁ。部屋戻ろう?」
「うん。」
ってそーだ。ハルと同じ部屋だったな…。
まぁなんかすげぇ疲れたし考える暇も無く寝れそうだしいいか…。
それからハルと部屋へ戻る。歩いてる間会話も特になく。服の裾を掴まれたまま。
…怒ってるのかな?
チラッと見てみると…
「すぴー」
歩きながら寝てるんかい…。
「ハル。部屋までもう少しだから頑張れ。流石に寝ながら歩くのは危ないよ。ってか器用だな?」
「んー。…連れて…いって…んー。」
そうして何とか部屋へ着きハルをベッドに寝かせて、自分のベッドに入る。
(しかし、異世界かぁ。その手のラノベとか読み漁ってた事あるけど、まさか自分がなぁ。正直まだこれが夢じゃないかと思うな。寝て起きたら自分の部屋。とかって。)
「そしたらどんだけ妄想癖なんだ俺は。」
さて…寝るとしよう。
こうして異世界の1日目が終わった。




