シーン9 @学校
非常ベルががなりたて、授業を中断させた。教室内は一瞬静まり返、そしてざわめきだす。
教壇上の水上は生徒たちに指示を出した。
「みんな落ち着け!
状況を確認してくる。すぐ戻るからそれまでは教室で待機すること!
鷹城、那須野はついてこい!」
「はい!」
「あ、はいっ!」
教室を出ると、非常ベルの音に混じって、あの音が響いていた。
フーン……フーン……フーン……。
「この音……!」
ハッと立ち止まる美佳。智恵はうなずいて、水上の背中に声をかける。
「先生、ウンディーネが来ているようです!」
水上は立ち止まって智恵たちに振り向いた。
「やはりそうか……!
二人とも、屋上に向かってくれ。
私は、生徒達が水を使わないよう先生方に伝達してから行く!」
「はい!」
足早に歩き去る水上に返事をして、智恵と美佳は屋上へ急いだ。
その頃、保健室で寝ていたあかりも、非常ベルとウンディーネの音に飛び起きていた。
まだウンディーネに対抗できる状態ではない。まだ答えは見つかっていない。
「あたしは、どうしたら……!」
苦悩するあかり。自分で見つけなければならない答え。自分で決めなければならないこれからの行動。
あかりの焦燥は膨れ上がっていく。
その時。
「富士宮ー!」
廊下から、水上の遠い声があかりの耳に届いた。
「はっ……長官……!」




