シーン6 @現世界某所
狐仙シスターズは目的地に到着し、作戦を開始しようとしていた。
……そして、少し離れたところにジニーが身を隠している。
「さぁて、サルの手下はどんな奴らなんですかね……。
アラジン様からの報告書の書式を頂いたけど……本当にこれ調べるんでしょうか……??
……あ、来たっ!」
ジニーの視線の先で、狐仙シスターズは大きな給水塔の陰から姿を現した。
「さぁてお前達、始めるよ!」
「始めるよ~」
仙狸が手を上げてはしゃいでいるのを見て、ジニーは報告用に預かったメモ帳を取り出した。
「あれがリーダー格の狐仙……。
あれ? 結構データが書き込んである……。
あれと比較して、後の二人を書けばいいんですね……」
ジニーが狐仙シスターズに視線を戻すと、黄仙が狐仙に水筒を手渡していた。
「はい姐様、これにウンディーネが」
「……ん」
ジニーはその黄仙の姿に衝撃を受け、慌ててその衝撃を書き込む。
「あれはナンバー2の黄仙……。イタチの妖怪ですね。
狐仙より身長は高くて……。
細っ! なのに胸でかっ!
……そ、相当手強そうですね……」
その時突然、仙狸がきょろきょろとあたりを見回した。
「ねえねえキツ姐タチ姐~、さっきから何かブツブツ聞こえない~?」
ジニーは手帳に目を落とし、仙狸の情報を書き込んでいく。
「で、あれが三人目、仙狸……タヌキの妖怪ですね。
背が低めでぽっちゃり系……だけど……」
「はい、つーかまーえた」
狐仙の声と共に、ジニーの身体が浮き上がった。
「あっ……! しまった!」
後ろの襟をひょいと摘んで持ち上げ、狐仙はニヤニヤと笑う。
「おやおやこれはアラジンさんとこのガキんちょじゃないか。
味方のくせにあたし達を偵察かい?
どーゆうことか、きっちり説明してもらおうかねぇ……?」
ジニーの身体を目の前に持ち上げ、その顔を間近にじろじろと眺める。お互いの鼻がぶつかりそうな至近距離だ。
ジニーは至近距離で見る狐仙の妖艶な顔に気圧されて視線をそらす。
「そ、それは……」
ジニーは言いよどむが、仙狸は目ざとく、ジニーがその手に持っているメモ帳を発見した。
「あーーー! この子、変なメモ帳持ってるーーー!」
仙狸はジニーの手から、さっとメモ帳を抜き取ってしまう。
ジニーは青ざめた。
――どうしよう……。見つかっちゃった……!――




