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夢幻戦隊MSガールズ  作者: 硫化鉄
第八話 「どきっ☆女だらけの水泳大会♪・後編」

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シーン3 その頃のシスターズ

「水ってのは生命を生み出し、生命の維持に必要不可欠な物であると同時に、過剰に与える事で命を奪う事もできる。

 どんな物にも穴を穿ち、何物をも溶かす力も持ってて、さらに変幻自在でどんな場所にも侵入できる。

 つまり、この世界を支配しているのは水だと言ってもいいくらいなんだ」


 車座になって座っている狐仙シスターズの前で、悟空が授業のように解説をしていた。

 解説がひと段落したところで、すかさず狐仙が賞賛の声を上げた。

 

「なるほどぉ。さすが悟空様ですわぁン」

「ですわぁーん」


 黄仙も負けじと甘ったるい声を出す。


「大聖様の作戦に私たちの力が加われば鬼に金棒でございますねぇ」

「ございますねぇ~!」


 仙狸は二人の語尾だけ繰り返して喜んでいる。


「その呼び方はやめろ。悟空でいい」


 悟空が黄仙に言うと、黄仙は大喜びでさらに甘い声を出した。


「あら。悟空様だなんて。

 お名前でお呼びするなんて、一気に親密感アップですわねぇ」

「ですわねぇ~~」


 繰り返してから、仙狸はハッと思いついて、悟空に顔を向けた。


「あ、そだ。ねえねえ大聖様、作戦スタートはどこ? どこ?」


 ついさっき言った事も聞いていなかったのか。


「だから悟空でいいって!」

「うん、わかった、大聖様!」


 悟空は呆れて肩を落とした。


「……わかってねーじゃん」


「こら、タヌ子! 悟空様にタメ口は馴れ馴れしいよ!」


 黄仙が慌ててたしなめると、仙狸はぷうっと頬を膨らませた。


「あ~~~! タチ姐、タヌ子って言った!

 あたし、タヌキじゃないもん、ネコだもん!」


 ぷりぷり怒っている仙狸。黄仙は面白がってからかう。


「仙狸って、タヌキって書くだろ? それに、見た感じだって、ねぇ。……ふふっ」


「ネコだもんネコだもんネコだもん~~~!

 あ、ネコだにゃ~~!」


 地団駄踏んで悔しがる仙狸は、思い出したように猫アピールする。が。


「今更言い直しても遅いよ! おーっほっほっほ!」


「遅くないもん! ないにゃー! うーーーっふっふっふっふ!」


 ヒートアップするほどに内容が無くなっていく二人。いい加減うるさい。


「ってゆうかうるさいよ、タチ、ネコ!」


「はぁ~~い」


 狐仙の一喝に、大人しくなる二人。

 悟空は肩をすくめて苦笑した。


「……その呼び方も問題ありそうだけどな」


 悟空は気を取り直して、街の地図を開いた。


「とにかく……作戦開始の場所はここだ。

 ウンディーネの力を最も有効に利用出来る場所……!」

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