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夢幻戦隊MSガールズ  作者: 硫化鉄
第七話 「どきっ☆女だらけの水泳大会♪・前編」

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シーン11 @公園

 あかりと水上は、すぐ近くの公園を歩いていた。夜の公園ではあるのだが、隣にコンビニエンスストアがあるおかげで明るい。

 夜風は涼しく、心地よかった。


「しかし……苦労をかけるな、お前達には」


 ふと立ち止まって、水上が言った。


「はい……?」


 あかりも立ち止まって、水上に向き直った。

 水上は申し訳なさそうにあかりを見ていた。


「現世界の危機に、お前達ばかりを危険な目に合わせてしまって……」

「そんな……!」


 あかりは思わず声を上げた。


「誰かがやらなきゃいけないことなら、それを出来る人がやるべきです!

 あたし達にしか出来ないなら……、いえ、あたし達に出来るんなら……!」


 水上はゆっくりうなずいた。


「そうだな。私も私に出来る事しか出来ない。

 出来る限りお前達が安全に戦えるように、サポートをしていくつもりだ」


 あかりの瞳に炎が宿った。これまでの水上の言葉が、あかりの心を静め、火をつけ、燃え上がらせたのである。


「長官……!

 よぉし、いまあたしに出来る事、それは特訓あるのみ!

 あたしが剣を振るう理由、見つけるために……

 本当のMSレッドになるために!

 長官、あたしの素振り、見てて下さい!」


 あかりは昼間子供達が駆け回っている芝生に入り、木刀を構えた。


「わかった。

 ……ふっ、だいぶ富士宮らしくなってきたな。

 ……そろそろいいぞ、お前達」


 水上が合図すると、木陰から智恵と美佳が姿を現した。


「あかり!」

「あかりちゃん!」


 あかりは驚いて振り向いた。


「智恵、美佳……? どうしてここに……?」


「お前から電話がかかって来たとき、那須野も鷹城も家に来ていたんだよ。

 富士宮が心配だ、ってな」


 智恵は慌てておすまし顔を作った。


「まぁ、そんなに心配はしてなかったけどね、あかりの事だし!」


「そうだね! 智恵ちゃん最初すっごく心配そうだったけどね、資料沢山作ってきてたし!」


 あっさりバラす美佳。だが智恵も負けてはいない。


「ば、ばか言わないでよ! 美佳なんて泣きそうだったくせにー!」


「あれ〜? そうだっけ……?」


 とぼける美佳。二人とも嬉しそうに笑っていた。

 あかりの心に温かいものがあふれた。炎が俄然燃えさかってくるのをあかりは心地よく自覚していた。


「ありがとう、二人とも……!

 っくああああああ! 燃えて来たぁぁ~~~!!」


 雄叫びを上げるあかり。

 水上も、智恵も美佳も、あかりの炎が燃え移っていた。


「うん! それでこそあかりだね!」

「うんうんっ」


 二人の声に背中を押されるように、あかりは木刀を最上段に構えた。


「よぉぉ~~し! 今日はこのまま素振り1000本! いや一万本!

 やるぞーーーー!!」


「オーーーー!」


 智恵と美佳の声が重なった。

 あかりはその勢いのまま素振りをはじめ……、素振りを続けながら言った。


「……って、二人は素振りしないでしょ?」

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