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夢幻戦隊MSガールズ  作者: 硫化鉄
第七話 「どきっ☆女だらけの水泳大会♪・前編」

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シーン6 @現世界某所

「ねえねえタチ姐、今度キツ姐が持ってくるので最後なんだよね?」


 黄仙が脇に抱えた水筒を見上げて、仙狸はワクワク顔だった。


「そうそう、これでウンディーネも完成だね」


 黄仙の声も弾んでいた。

 水の精霊ウンディーネ。その巨大な力を、一雫ずつ分けて境界の穴を通してゆく作戦はもう終わりに近づいているのだ。

 大量の水を与える事で、不完全とは言え実体化させることにも成功していた。

 その時MSガールズの邪魔が入ったが、そのおかげであの三人がウンディーネに全く手が出ないという事も確認できた。作戦は至極順調だ。

 仙狸はぴょんぴょん跳ねて大はしゃぎである。


「じゃあじゃあ、『眠ると死に至る魔法』で、いーーーっぱい現世界の人間やっつけちゃうの?」


「そうだねえ……。姐様の作戦、全部は聞いてないけど、折角ウンディーネ使うんだから、そうなんじゃないかねえ……」


 黄仙がそう言った時、上空から高笑いが降ってきた。


「あーーーはっはっはっ、ざぁ~んねん、全然はずれだよ、お前達」


 声の主は狐仙だ。


「あ、キツ姐!」

「姐様!」


 跳び上がって手を振る仙狸。

 狐仙はすーっと二人のそばに降りて来て、小さな水筒を振って見せた。


「ウンディーネの最後のひとしずく、持ってきたよ!

 これで悟空様の作戦も最終段階ってもんさね」


「やったー!!」


 バンザイして喜ぶ仙狸。黄仙はぱっと顔を輝かせて、狐仙の腕を取った。


「姐様! アレやりましょ、アレ!」

「うんうん、アレアレ! やったー!!」


 だが狐仙は右手をビシッと伸ばし、二人を押しとどめた。


「はしゃぐのはまだ早いよお前達。

 アレはビシッと! キメる時までとっとくんだよ!」


「はぁい、キツ姐」


 元気に右手を挙げて答える仙狸。黄仙は優雅にうなずいて、水筒の蓋を開けた。


「了解ですわ、姐様。

 じゃあ早速、ウンディーネのしずくをこの水筒に……」


「おうともさ!」


 狐仙は、持ってきた水筒の蓋を開けた。

 黄仙の水筒に、狐仙の水筒からひとしずく、したたり落ちる。


「やったー!!」


 黄仙がきゅっと蓋を閉めると、仙狸がバンザイした。これでウンディーネを完全に現世界に連れて来られたというわけだ。

 狐仙は満足げに笑みを浮かべた。


「よぉしこれで、ウンディーネの全ての能力を引き出せる!」


 そして顔を上げ、とろけそうな顔で叫んだ。


「悟空様~、妄想界から私たちの活躍、ご覧くださいましねぇ〜ン」


 すかさず仙狸も狐仙に続いて叫ぶ。


「ましね~、んっ!」

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