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夢幻戦隊MSガールズ  作者: 硫化鉄
第七話 「どきっ☆女だらけの水泳大会♪・前編」

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シーン1 @常世の国

 常世の国、神託の間。

 卑弥呼の前に、アラジンと悟空が出頭していた。前回の作戦失敗についての報告である。

 アラジンは恐縮しきった顔でかしこまっていた。


「申し訳ございませんでした、卑弥呼様。鵺という強力無比な凶魔獣を用いながら、MSガールズを葬ることも出来ず……」


 報告を受ける卑弥呼は、その頬を膨らませていた。

 アラジンの報告も耳に入っていないという顔だ。


「……ふんっ」


 卑弥呼はそっぽを向いた。


「あれ? 姉ちゃ……いや卑弥呼様……?」


 悟空は今までに見た事もない卑弥呼の顔に戸惑って、その顔を見つめた。

 アラジンはさらに畏まって、反省の弁を続けた。


「今回の敗因を分析し、もう同じ轍は二度と踏まぬように……」


「確かに、連中の力を甘く見すぎていたかもな、俺達。……つうか、おっさんが。

 俺はそんな油断はしねえしな。作戦はきっちり成功させてるし~」


 悟空はからかうようにアラジンを肘で突っついた。


「くっ……!」


 うつむいたまま悔し気に歯噛みするアラジンを横目に、悟空は現在進行中の新しい作戦の報告を始めた。


「俺の方は次の作戦はもう始めてるぜ、卑弥呼様。

 俺のペットたちを使って、もうでっかい精霊をあっちに送ってっからさ」


 だが、卑弥呼の表情は変わらない。


「……ふんっ」


 普段とはあまりにも違う卑弥呼の態度。悟空は再びアラジンを肘でつついた。


「……なぁおっさん、卑弥呼様、なんか不機嫌そうじゃね?」


「私の失敗に対してのお怒りなのだとは思うが……。

 確かに、少々普段と様子が違うな……」


 小声で返すアラジン。

 卑弥呼はそっぽを向いたまま、小さい声で愚痴を吐いた。


「新キャラばっかり出てきて、前回とうとう我の出番がなかったではないか……。

 ……ふんっ」


 その愚痴が聞こえてしまった二人は呆気にとられてしまう。


「そ、そこ……?」

「ひ、卑弥呼様……」


 気を取り直して、というか少し慌てて、悟空は卑弥呼に断りを入れた。

 これ以上機嫌を損ねられて、お仕置きが飛んできてはたまらない。


「あ、あの、卑弥呼様、俺、ペットたちの様子見てくるわ。

 ちゃんと作戦が順調か、確認しねえとな!」


 急いで境界の穴へと飛ぶ悟空を見送って、アラジンは卑弥呼に深く一礼した。


「では、私もこれにて。

 お見送りは……あ、いえ、何でもございませぬ……」


 くるりと踵を返して歩き去るアラジン。

 卑弥呼は悟空の去った境界の穴と、アラジンの背中をジト目で睨んだ。


「……ふんっ、だ。いつも我を一人にして……っ」

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