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夢幻戦隊MSガールズ  作者: 硫化鉄
第五話 「確執、そして恐るべき凶魔獣」

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シーン7 @智恵の部屋

 その頃。智恵は自室の机に突っ伏していた。その机にはルーズリーフが散乱している。作業中に寝てしまったのだろう。

 智恵は目を覚ますと、ゆっくりとあたりを見回した。


「あ……うーん……

 ……はっ! いつの間にか寝ちゃったんだ……」


 のろのろとした動作で目の前に散らばるルーズリーフを揃え、一枚一枚目を通す。

 明け方、気を失うように眠りこんでしまうまで、必死で考えた成果がそこにあった。だが、まだ完成の目処すら立っていない。

 智恵はため息をついた。


「夜眠れてないから……。

 あー折角学校休んだのにこれじゃあ意味ないよぉ……。

 あ、そう言えば!

 あかりたちからメールとか来てないかな」


 智恵は携帯の電源を入れ、すぐにメールをチェックする。一瞬たりとも待ち受け画面を表示させたくない想いが、智恵の指を急がせていた。

 メールは、二件。あかりと美佳からだ。


「あ、来てる来てる。なになに……?」


 二人のメールは、文面こそ違ったが、内容はほぼ同じだった。

 智恵の体調を気遣う言葉。強力な凶魔獣、鵺の事。そして動物が集められている件。

 敵の居所を突き止めるために、水上が体調が悪いのをおして調査をするという事……。


「鵺か……。やっぱりディスペアーの仕業なのね……。

 ならなおさら……必殺技の開発、急がなきゃ……」


 智恵は携帯の電源を切り、ぼーっとする頭を軽く振った。

 目の前にはルーズリーフの束。

 智恵はその束を机の端に追いやると、新しいルーズリーフを取り出した。


「あんなインチキホーキの力なんかいらない!

 あたしの力で……科学の力で必殺技を……!」

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