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夢幻戦隊MSガールズ  作者: 硫化鉄
第四話 「幸せの黄色い……」

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シーン5 その頃、ひょうたんの中では……

 ひょうたんの中は、さらに劣悪な環境になっていた。詰め込まれる人数によって、この異空間は少しずつ広がっているようだが、それでも人口密度はさらに上昇していた。

 圧迫も、温度湿度も我慢の限界をはるかに超えていたし、酸素の濃度も下がってきているようだ。

 絶体絶命である。


「しかし……どんどん混んでくる……な……」


 水上鮎は、完全に身動きを封じられた状態で、教え子二人に声をかけた。

 教師であるからには、必ず生徒二人を無事に家に帰さなければならない、と決意を新たにしていた。

 だが、どうすればこの状況を打開できるのか、皆目見当がつかない。

 生徒たち二人の声も、少し弱ってきていた。


「人口密度的にも、不快指数的にも……殺人的……レベル……ね……。あたしの……計算に、よれば……」


「暑いし……苦しいし……ピンチ……だね……」


 あかりの声はまだ元気を残していた。ピンチに対してテンションが上がっている事ももちろんだが、純粋に体力が取り柄だというのも大きいだろう。

 それに引き換え、智恵の方はだいぶ参っている様子だ。


「さすがに……これだけ人がいて……殺気立ってる状態では……

 お前らの話し聞くどころじゃないな……。

 それより……大丈夫か? 特に、鷹城……?」


 水上が背後に意識を向けると、背中に押し付けられている智恵の顔がわずかに動いた。


「だ……大丈夫じゃ……ないかも……です。あたしの……計算に……」

「計算はいいから。まずはここがどこなのか……脱出方法はあるのか……」


 その時また人の波が起き、圧死しかねない凄まじい力が三人を襲った。


「ぐ……っ!!?」


「鷹城……大丈夫か……? しかし……また混んで来たな……」


 文字通り手も足も出ない状況。あかりは天井を見上げたまま、祈るようにつぶやいた。


「弧次郎さん……あたし……どうしたら……?」

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