シーン3 @あかりの家
学校から帰ってきたあかりは、珍しく部屋に籠って考え事をしていた。
思い出すのは先ほどの第二回ミーティング。最後は前向きに終わることが出来たが、あかりはその前の険悪な空気がどうしても気がかりだったのだ。
あかりは、携帯画面の弧次郎を見つめながらため息を漏らす。
弧次郎はいつもと変わらぬ表情で、そんなあかりを見ていた。
「ねぇ弧次郎さん、智恵も美佳も、大丈夫かなぁ……」
口をついて出る不安の言葉。弧次郎は黙って、あかりの次の言葉を待つ。
「ほら、ウォルフさん、なんか傷ついてたみたいだし、智恵とホーキくんはすごく険悪だったし……」
ホーキングの暴言。対するウォルフの反応。そして智恵とホーキングの確執。あかりはどうすることもできない自分にもどかしさを感じていた。
「なんか……少し不安になってきちゃって」
「そうだな……」
弧次郎は小さくうなずくと、心細げに自分を見つめているあかりに目を合わせた。
「だがあかり、どんな敵が来ても、必ず打ち倒す。その事だけをまず考えろ。
お前が不安になれば……それこそ敵の思うつぼだ」
真剣な表情で聞いていたあかりは、最後に大きくうなずいた。
「うん……そうだよね!
よぉし、今日の走り込みはいつもの倍やろうっと!
それから弧次郎さん! 今夜も夢の中で思いっきり稽古付けて下さいね!」
「ふっ……。元気になるのは良いが、あまり無理しすぎるなよ?」




