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夢幻戦隊MSガールズ  作者: 硫化鉄
第三話 「消えた!消えた!バレた!?」

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アバンタイトル お仕置き……

 暗闇を切り裂いて、光が走った。いや、それを『光』と呼ぶのは誤りかも知れない。稲妻のように疾走するその光は、その周りに黒い闇を纏っていたのだから。

 その『光』は、卑弥呼の怒りに満ちた双眸から放たれ、アラジンを責め苛んでいた。

 神託の間に、アラジンの苦悶の声が響いている。その合間に切れ切れに混じる、許しを請う声。


「お許しを……! お許し下さい卑弥呼様!!」

「ええい、黙れ! バクを二度まで強化しながら、現世界の小娘どもに後れをとるなど!」

「申し訳……ございません!!」

「二度とこんな失態は許さん! 悪魔……ビィィーーーーーームッ!!」


 卑弥呼の双眸が輝き、闇を纏った稲妻がさらにアラジンを襲った。


「お、お許しを~~~!!!」


 ここで、解説せねばなるまい。

 今、卑弥呼がお仕置きに使っているのは、必殺技の一つ、悪魔ビーム。

 当たると、とても痛いのだ。


「あ~あ、おっさん、かわいそーに」


 頭の後ろで手を組むいつものポーズで、悟空は面白そうにアラジンを眺めていた。くすくす笑いながら言ったその言葉を、卑弥呼は聞き逃さない。


「悟空!!」

「あ……やべっ!!」


 慌てる悟空にじろりと視線を移し、卑弥呼はゆっくりと言った。


「悟空……お前も力を合わせろと言っておいたな?」

「そ、そりゃそうだけど……バクはおっさんの管轄だし、俺はあっちでは力つかえねえし……」

「言い訳など聞きたくない!」


 卑弥呼は悟空の弁解をぴしゃりと遮って、尻尾の先をゆらゆらと揺らす。先端の針が悟空の方を向き、光を放った。


「……悟空。お前には……。

 悪魔ポイズーーーーン!」


 シュルシュルと音を立てて、尻尾が悟空に伸びる。


「や、やめて……」


 悟空はじりじりと後ずさりしていたが、いよいよ尻尾が迫ってくると、くるりと背を向けて逃げ出した。

 だが無情にも、高速で伸びてきた尻尾の先の針が、悟空の尻尾のすぐそば、お尻の右側に突き刺さる。


「ぁだっ!! ……あ、あ、うわぁぁぁぁ!!!!」


 突き刺さった痛みの後、悟空は苦悶の声をあげた。

 ここでまたもや解説せねばなるまい。

 卑弥呼の尻尾の先は毒針になっているのだ。

 毒の効果が、悟空の身体を蝕んでいく。


「ん……あ……あああああああっ!!! は、腹が……ぁっ!!」


 さらに解説せねばなるまい。

 悪魔ポイズンの毒の効果は、体がしびれる、体力が奪われる、強力な眠気に捕らわれる……等々の効果がランダムで現れる。

 どの効果が現れるかは、卑弥呼本人にもわからないのだ。


「腹が……ああぁぁ~~っ!! 腹が……減ったぁぁ~~~っ!!」


 今回の悪魔ポイズン、効果は『とってもお腹が空く』だったようだ。

 卑弥呼の必殺技でお仕置きされるアラジンと悟空。

 二人の苦悶の声が、絶望と恐怖、闇のハーモニーとなって、神託の間を満たしてゆく……。


「次の作戦は、悟空、お前が指揮をとれ!

 アラジンの指揮で不満ならば、お前がやってみせろ!」


 卑弥呼の命が下る。悟空は腹を抱えてうずくまり、うめき声を漏らしながら拝命した。


「は……はい……!! 必ずや、闇の力を増大させ、あの人間どもも打ち倒してご覧に入れます……!!」




 妄想、夢、虚構……人類の想像の世界は、実は全てつながっている。

 妄想界……その世界の闇の力が増大し、現実へと侵攻を開始したとき、

 三人の戦士が、その妄想の力を駆使して立ち向かう!


あかり「夢幻戦隊!」


三人 「MSガールズ!」



OPテーマ「夢幻戦隊MSガールズ」


(あかり)ジラード!

(智恵) キングガン!

(美佳) ウォルツール!


(あかり)もしも夢が消えたなら

(智恵) 人の心の灯が消える

(美佳) 光を奪い闇に落とす

(三人) 悪のディスペアー許せない


(美佳)

夢を奏で!希望を描け!

心を奮わす夢幻のアート

夢想の芸術体に宿し

今こそ戦え!「念写!!MSコラボレートっ!!」


描けウォリュチュ……「お、お嬢様?」

ウォ ウォルツツツ……「し、しっかり!」

描け奏でろ!ウォ ウォ ウォルツーリュ……「さ、最後まで……」


(三人)

そうさ無限!夢幻!不滅の心

無限 夢幻 無限 夢幻戦隊MSガールズ!

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