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Project CODE:γ  作者: 森田光輝
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第3話「旅路」

僕は白田先生がいる部屋の中に走って入り、白田先生は扉に鍵をかけ近くのソファーで扉を防いだ。

僕たちは近くのあるものを片っ端から持ってきて扉を防いだ。


先程まで焦っていて気づいていなかったが、白田先生は左腕から血を流していた。

「白田先生、その血は?」


そう僕が言った後に白田先生は服を捲り上げた。

左腕からは噛まれた後がひどく残っていた。

「先程、扉の外にいたあの人だったものに噛まれた。

 須藤君は大丈夫かね?

 君が部屋から出てくるときに部屋の中が少し見えてが、あの患者も扉の外の人たちのように変わったの

 だろ?」

「はい......私は大丈夫です。

 たまたま落ちた薬品の匂いに釣られている隙に部屋を出ることができました」

「やはり匂いに釣られてくるみたいだな......」


白田先生は

「さっき、須藤君が患者の部屋を見に行ったとき私は荷物をまとめ、佐藤さんには外の様子を見に

 行ってもらっていたんだ。

 佐藤さんの悲鳴が聞こえて外を見たらあの人だったものが何人も佐藤さんに嚙みついていて、

 助けに行ことして扉を開けたんだが、扉の死角に一人いたんだ。

 その時に嚙まれてしまった。

 なんとか振りほどけたんだが他の人だったものに血の匂いに気づかれたみたいで扉を封鎖したんだ。

 佐藤さんを見捨てて.......」


白田先生は涙を流しながらそう言った。


「白田先生のせいじゃないですよ...........

 白田先生もあそこで逃げなかったらと死んでいたかもしれないんですよ。」


私は白田先生にそう言った。

佐藤さんの死を見て、時間が経った今になって涙が出てきた。

佐藤さん........

いままでお世話になっていた人の死。

身近な人の死。

僕にとってあまりに非現実的な出来事だった。


「須藤君、私はここに残る。

 このバッグには応急処置できるもの、水や食べ物を少し入れてある。

 あそこの裏口から出て、大きな建物を目指しなさい。

 まだ変異していない人もいるかもしれない。」

「白田先生、何を言っているんですか!

 僕と一緒に行きましょう!」


白田先生はそう言い、バッグを僕に渡してきた。

そんなことを言われても僕は了承することができなかった。


「須藤君、私の左腕を見ただろう?

 私もいつか変異する。」

「でも、その傷を治せる薬だって.....

 そうです!

 一緒に大きな病院に行きましょう!

 なにか処置ができるかもしれません。」


その時、この建物の入り口から大きな物音が聞こえた。

そこから多くの足音が聞こえてき、この部屋の入口を叩く音が聞こえてきた。

だがら、白田先生は強い口調で

「須藤君!

 怪我人で、変異するかもしれないという危険を抱えたまま逃げ切れると本気で思っているのかね?

 私のことはいい!

 君だけでも逃げるんだ!」

「白田先生..........」


何もできないことは自分自身でもわかっていた。

けど!


「須藤君、君は何も悪くない。

 私を置いていくことを後悔してはいけないよ。

 生き残って、助けれる人を助けるんだ。

 救えない人も出るだろう。

 だが、それに後悔して前に進めなくなるより、前に進んで多くの命を救うんだ!」

「..........」


扉を叩く音は段々強くなってきていた。

だが、僕はすぐに答えることをできなかった。

僕は..........


「須藤君、いいね?」

「.............わかりました。」

「よし!

 ここの扉はもう壊れる。

 裏口から裏路地を行きながら大きな建物を目指すんだ。

 バッグの中には地図を入れておいた。

 もしもの時に役立つかもしれない。

 あと、白衣は脱ぎ捨てていくんだ。

 少しの薬品でも嗅ぎついてくるかもしれない。」

「わかりました!」


僕は白衣を脱ぎ捨てると、扉の一部が破壊されて手が見えた・


「須藤君!

 急いでいくんだ。」

「白田先生.......」


僕はバッグを持って白田先生と裏口の扉来ると


「須藤君、達者でな。」

「...........」


僕は頭を下げて裏路地に向かおうとすると扉の閉まる音が空虚に聞こえた。





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