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僕の彼女はアンドロイド  作者: 音羽 規世
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第一話 家族の夢 ー兼坂 泉-

今回は主人公の叔母、泉の視点でちらり、とお話が進みます。

 ダダダダダ、と地下に繋がる階段を駆け上がる音が聞こえる。リビングでお茶をしていた泉はくすり、と笑みをこぼす。どうやら、姉夫婦が残したプレゼントを見つけたらしい。きっと自分に文句を言いに来るであろう甥っ子の慌てた顔を思い浮かべると楽しくなる。

 外に出る事をしなくなり、完全に自分の世界に閉じこもってしまった、甥っ子。姉夫婦の遺した宝物は、白けた視線を向けることが多くなっていた。だから、文句でもいい。彼が、感情を露わにしてくれることなら、泉はなんだって大歓迎だ。

「泉さん!」

バンッ!と、壊れそうな勢いでリビングのドアが開けられた。ゆっくりと振り返り、泉はにっこり笑顔を向ける。

「あら、どうしたの?結良。」

「なんっだよ、あれ!」

汗だくで、顔面蒼白。そうとう驚いたらしい。いや、現在進行形であろう。果たして中には何が入っていたのか。実は泉もまだ中身を見ていないのだ。

「姉さんたちからあんたへのプレゼントよ。書いてあったでしょ?」

「あれをどうしろと!?」

「一体何が入っていたわけ?」

あまりの結良のテンパり具合に、こてり、と首を傾げた泉は足音が近づいていることに気づいた。この家には、自分と結良しかいないはずなのに。

「初めまして、泉様。(なずな)と申します。」

「ぎゃー!」

背後から現れた彼女に、結羅は叫び声をあげ、泉のほうに駆けってきた。それよりも、泉は入口に佇む少女にただ、ただ、驚くばかりだ。

「あなたが、結良へのプレゼント?」

「はい。結良様のお世話をするよう作られたアンドロイドです。」

腰まで届く黒い長い髪。日に焼けていない真っ白な肌。ガラス玉の様な黒曜石の瞳。美しさを兼ね備えた少女は口元に微笑みを浮かべアンドロイドだと言った。

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