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異能学園  作者: 水田秋
第二章
65/66

65話消える命

遊園地中央――。


そこに、沢山の死体が歩き回っていた。はたから見れば服に血がついただけに見える。だが確実に死んている。

その死体の中に、死体を燃やし、灰にし続けるものがいた。

ユウトだ。ユウトは炎をだし続け攻撃する。

死ぬのは分かっている。こんな傷だ、生きていられたのが奇跡だ。だがその奇跡ももうすぐ消える。心残りがあるなら、それは異能部の皆とあまりしゃべれなかったことだ。

そういえば、元々俺が異能部へ入った理由って……。


   友達が欲しかったからだ……。


ユウトは自分の体に火をつけた。


「まさか、死んでも死体を使わせないために……」


アバドンは驚愕する。人のような下等生物にここまでの覚悟があったとは……。

死体もドンドン数が減ってきた。だがあの男の命ももうすぐ尽きる。

油断していた。

後から誰かがアバドンの首を斬る。


「おい!お兄ちゃ……カイン!!ついてくるなと言ったろ!!」


「アベル私だってユウトにはお世話になっている」


そこに現れたのは、異能部二年のアベル・アルシュザハトと異能部3年、カイン・アルシュザハトだった。

2人の登場によりアバドンの立場は一気に不利になる。


「ユウト先輩……死んじまったのか」


「アベル今は悲しむ暇などないぞ」 


「あぁ、俺たちでこいつをぶっ殺す!!」


アベルが飛び出す。死体を殴り飛ばしまながら近づく、アバドンがアベルを殺そうと手を前に突き出す。 

だが次の瞬間、アバドンの体中に大量の傷がでる。

カインが手に天秤を持っていた。


(死体の傷が少し回復してる……まさか傷を分ける能力、今は私と死体の傷を分けたのか……)


その思考がアバドンの判断を遅らせる。アバドンの腹にアベルの渾身のボディーブローをくらわせる。

アバドン口から血が噴き出すがすぐに翼を動かし空に飛び上がる。

アバドンの傷がドンドン治り、また無傷へ戻る。


「嘘だろ……」


アベルが驚きながら言う。


「多分、何か秘密があるのだろう」


「それを見つけねぇと倒せねぇわけか」


2人は同時に言い放つ。


      「めんどくせー」

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