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異能学園  作者: 水田秋
第二章
60/66

60話契約

「私はベルゼブブ、7大悪魔、暴食のベルゼブブ」

銀髪の女は答える。オレは飛び上がり、女の方を向く、ベルゼブブ?7大悪魔?暴食?信じられるか、自分のいるところを確認するため周りを見渡す。

何もない、真白の平面空間に、木の椅子が1つ置かれているだけ。


「混乱しているのでしょう、今あなたは心臓を貫かれ、死にかけています」


「それはわかってるが……」


「あなたのヒイヒイおじいさんに当たる、サエナキウンガ、彼と私は契約を交わしています」


「契約?なんのだ」


「この先、生まれる子孫の能力を封印し、私の力の一部を使わせること、そして子孫が死んだ場合一度蘇らせるチャンスをあげること、それを契約として結びました」


ベルゼブブは淡々と話し、木の椅子に座った。


「なんで能力を封印するんだ?」


「先代、彼の能力は人間の人知を超え、神にすら届きうる能力でした、彼はこの力が子孫に受け継がれ、暴走することを恐れた、だから私と契約し、能力を封印することにした」


「まさか……」


「そう、あなたの能力は今だ使われたことはない、私の能力を一部貸しているだけ、私の能力も封印されてるのも契約の一部、もともとは一定の年を超えないと発現させないはずだったのだけど……イレギュラーが現れた」


慈佐のことだろう。


「じゃあオレの能力を使わせてくれよ!!」


「それはできない」


帰って来るのは拒絶だった。


「今のあなたでは自分の能力に耐えられない」


「じゃあ…」


「これからあなたを蘇らせる、そして今日、寝るときからあなたの能力、私の能力の使い方を徹底的に叩き込む、世界の危機です、契約を破っても文句は言いませんよ」


ベルゼブブは立ち上がり、オレの額に手を当てる、オレの意識が、平面世界が少しずつ遠ざかっていき、オレは意識を失った。


「頑張れ……私と、サエナキ家の子孫よ…」


目が覚めると雨が降っていた。それほど時間はたっていないようだ、傷は塞がっている。

理力は何度も見た追える。

オレは全速力でその場を飛び出しグラムたちを追いかけた。

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