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異能学園  作者: 水田秋
第二章
54/66

54話絶望の始まり

俺達の目の前に現れたのは、赤い6つの翼を持つ少女…。その少女が手を差し伸ばしてくるが、その手を空が輪切りにする。

その瞬間全員が全速力で逃げ出す。

本能的に分かっていた。勝てないと。

その時だった。俺達の上を誰かがバイクで飛び越えた。そのバイクに乗っていたのは。

ユウト先輩だった、アバドンに向かってヘルメットを投げつける。

アバドンは片手でヘルメットを粉砕する。

「何で先輩がここに!?」

俺が驚きの声で聞く。

「こんだけの理力だ、助けにいかないわけないだろ、それにさっきの空を覆う矢、とにかく助けに来た。」

淡々と喋り、アバドンへ近づく。

「お前たちは先生を呼びにいけ、ここは…俺が止める。」

ユウト先輩が手に着けていた手袋を捨てる。

俺達は先生を呼びに走り出していた。

「何?お前が相手?勝てるわけないよ?そんな理力量じゃあ」

「そうか…こんな芸当をしてるからな知ってるかと思ったんだが」

ユウトは呆れた顔でアバドンを見つめていた。

「俺のような人間は理力を体の中に抑えているんだ。解放すると、簡単に地球なんか覆っちまうからな」

次の瞬間アバドンの右腕が灰になって消滅する。

俺達は森の中を走っていた。

そこに1人居り立つ。

「久しぶりだな…ガキ共」

少しくらい金髪、手には黒い刀を持った男。

我威亜が俺達の前に立っていた。

「今度は、全員殺しにきたぜ!」

その瞬間俺の頭が掴まれ、誰かに連れられた。誰も気づかぬような速度で…。

「誰だお前!何すんだ急に!!」

そいつはフードを被っていて顔はよく見えない。

「あれ?我威亜から説明聞いてないの?僕はグラム、烏の幹部No.1」

No.1…1番つよいってことか!?俺はやつに遠くの森へ投げ飛ばされる。

衝撃波で森は更地に変化する。

「総真!!」

空が叫ぶ。総真が何者かに連れて行かれた。だがそれを気にする暇もなく我威亜の斬撃が飛ぶ。

空はそれをギリギリで受け流す。受け流しただけで腕がしびれ震えている。

前の戦いはただの遊びだったのだ…。

「全員先に行ってくれ、ここは…私が引き受けた。」

全員が走っていくが、ノアだけが一向に動かない。

「ノア!!早く…逃げて!!!」

空が我威亜の攻撃を刀で受け止めながら叫ぶ。

次の瞬間だった。

「助けてって!!いいなよ!!!」

ノアが叫ぶ。衝撃波で我威亜が木に叩きつけられる。

「弱いから足手まといになるかもしれないけど、それでも!!手伝うことくらい……できます!!」

「ノア……そうだな、私が間違っていたかもしれない……」

2人は構えをとった。

「ガキってのは威勢がいいな?まぁいいぜ本気で相手してやる」

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