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異能学園  作者: 水田秋
第二章
51/66

51話消えない過去

私の家系は昔から異能社会の最も上の地位にいた。言わば貴族だ、その家に私は生まれた。

私には生まれながらにあらゆる武器の才能があった。だが母は私が武器を使用するのを止めた。

母いわく、私が武器で誰かを傷つけるのが嫌だったらしい、私も母の気持ちを理解し、母のために勉学に励んだ、武器がなくても生きていけるように、と…。

ある日のことだった、夜に目が覚めた。

私はなぜか廊下を歩き、あるものを手に取っていた。

そう私が今持っている祭具、無極だ。

そこからは記憶がなかった。

目が覚めると、家は燃え、母が私を抱きしめていた。

「いい空、これはあなたのせいじゃない、この妖刀のせい、この妖刀の中に溜まった人々の恨みが、あなたの体を使ったの…決してあなたのせいじゃないわ…」

母は左肩を大きく切り裂かれていた。

震える体を正し、母は私の目をみていった。

「いい?これからあなたに最初で最後の稽古をつけるわ、刀を持って」

私は刀を構える。

「敵を見据え、震えを正し、一瞬で斬る」

次の瞬間私は母を切っていた。

「それでいいの…よくできたわ、大丈夫気にしないで、あなたはもう十分強い、私がいなくても生きていける、その力を誰かのために使える。」

そう言って母は力なく倒れ込んだ。

「私が覚えているのはこれだけだ、小さい頃であまり記憶がないが、母を殺したのは私だ、それだけは頭の奥に、記憶に深く刻み込まれている。」

「なんかごめんよ…」

俺達が話していると後からカイン先輩が現れ注意してきた。

「君たち、ここでイチャイチャしないでくれ」


「イチャイチャしてません!!」


2人が大声でいう、そのまま俺と空は練習を始めた。

次の日、俺は図書室までやってきた、吉崎先生との約束を果たすためだ、中にはいると生徒は誰一人としておらず、吉崎先生だけが机に座って分厚い本を読んでいた。

図書室はとにかく広く、目を疑うような量の本があった。

「吉崎先生!きました!」

俺が声を大きくして伝えると、吉崎先生は俺に気づき、本を閉じる。

読むのに集中していたのだろう。

「すみません反応が遅れて、そうでしたね私が来るように言ったんでした。」

吉崎先生は後を振り向き何かを探し出す。

「あった!」

そう言って吉崎先生が本を引くと本棚が動き、下に続く階段が現れた。

「さぁ…入ってください」

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