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異能学園  作者: 水田秋
第一章
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5話助けにきたぜ!

少しづつ近づいてくる手、私は眺めることしかできなかった。

頭の中で何度も、何度も、動け、動かないとやられる。

そう言っているのに体は固まったまま動かない…。

せめてやられるくらいなら抗ってやる!!

そう、覚悟を決めた瞬間体が動いた。

私は後ろに下がり体を下げタックルをくりだす。

見事やつの腹に当たる。


「うおおおおおおお!!!」


声を荒げ力を振り絞る。

そのまま私はやつを壁に叩きつけた。

また私は後ろへ下がる。…相手は笑っていた。

まるで私を嘲笑うかのような呆れの笑い…。

無意味だったのだ。

奴はゆっくりと近づいてくる。

私を見下すように、笑い、手を伸ばしてくる。

私の頭にその手が触れそうになった…。

その時だった。


ドォォンっ!!

壁を蹴り破り誰かが現れた。


「おいおい追い詰められてんじゃねえか…、慈佐」


「総真…、どうやってここが分かったの?」


「あ?わかるわけねぇだろとにかくそこら辺突っ走ってたら疲れたから休もうと思ってな、そしたらお前がいた。」


「豪快だねぇ…、いいかい?君に教えてあげるよ、ドアは入るためにあるんだよ?」


「へっ!なら俺からも教えてやるよ、壁ってのはぶち壊す為にあるんだぜ?」


2人は睨み合い近づいていく…。


「君名前は?僕は草坂京くさざかけい


「サエナキ総真だ…」


その名前を聞くと京はまるで宝石を見つけたかのように目を輝かせた。


「そうか君がZランク…」


ニタァ、と笑い京は戦闘態勢に入った。

総真がこちらに目をやる。

解除しろと言うことだ…。

私は総真の体に触れるそして…


「解除!」


と言う。

その言葉と同時に理力が溢れ出す。

常人なら近づくだけで気絶するだろう。

2人は一瞬で距離を詰める。

総真が京を思いっきりぶん殴った。

京は壁を突き破り森の木へぶつかる。

総真は追撃を入れようとしていたが私は総真に京の能力を伝えた。


「総真!!あいつは触れたところを殺す能力を持ってる!だからあまり触れないようにしないと!」


「へぇ…だからか…さっきから殴った腕が動かねぇわけだ…」


総真の腕を見ると、さっき京を殴った腕がプラーンとたれている。


「はぁ…全く痛いねぇ顔の形がかわりそうなくらいつよいパンチだ…」


森の方から京が歩いてくる。

顔はまだ少しの拳の跡があり口から血が出ている。


「痛くねぇのかよ」


「痛いわけないだろ?僕の能力は触れたところを殺す能力だ」


「まさか…」


「そのまさかだ…痛覚を殺したのさ、普通だったらさっきの一撃で気絶するところだった、でも痛覚が消えたおかげでギリギリで耐えられた。」


「厄介極まりない野郎だ…」


「そりゃあどうも」


京はこちらへと飛び出した。

拳を構え、思いっきり拳を振り下ろす。

だがそこにはすでに総真は居なかった。

後で総真はさっき自分が倒した壁を持ち上げ、京の頭に叩きつける。

京は壁と一緒に地面に叩きつけられるも、何事もなかったかのように立ち上がる。

だが頭からは血が噴き出している。

ふぅ…ふぅ…、とフラフラになりながらも前に歩いてくる京を総真は蹴り飛ばした。

京は地面に転がり気絶した。


「よかったぜ…こいつはSランクのなかでも最底辺の実力者だろうな…」


これで最底辺…、嘘だろ、その言葉を信じたくなかった。

その時私のおでこにバッチが投げられる。


「お前にやるよ」


「なんで!!あんたが倒したんでしょ」


「俺はここに来る途中に何人か倒して5枚集まったから」


むっとしながらもバッチを受け取った。


その数分後私たちは残りの4枚を簡単に集め試験に合格した。

だが誰も予想していなかっただろう…、この試験の裏で何かが動いていることに…。

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