4話バトルロワイヤル
試験が始まった。
試験ではランダムなところにテレポートさせられる。
これは2年の先生、神崎光のおかげだ。
俺がテレポートさせられたのは綺麗な透き通る水の流れる川沿いだった。
白く、丸い石が腐るほどそこら中にある…。
「やっぱ慈佐とは離れ離れか…。」
さっさと探さないと、それこそ今この状況でSランクとかの生徒にあったら…。
想像するだけでも背筋が寒くなる。
そんな時だった。
ジャリ
と言う音と共に一人の男が現れた、胸にはCランクのバッチ…。
「へへ、知ってるぜ、あんたサエナキ総真だろ」
Zランクになった俺は学校中で人気者だ。
こんな学年の端っこにいて5年間永遠に話しかけられなさそうな陰の者でも知っているらしい。
「へぇ…知ってんのか、やっぱ俺って人気者なんだな!」
相手は興奮気味で喋りだす。
「お、お前を殺せば…俺も、もっと上のランクになれるんだ!!」
「なんだぁ?この試験ってやればランクも上がるのか?」
「そうだ…、だから!俺がお前を殺すんだ!!」
「おいおい、雑魚ってのは力量の差ってのもわからねぇのか?」
俺は陰キャ野郎の後ろに一瞬で回り込む。
俺は解放されなければ異能力は使えない、だからって何も努力してこなかったわけじゃない…。
俺はすでにそこらの異能力者にすら負けないくらいの身体能力は持っている。
陰キャ野郎が振り向く瞬間にジャブを顔面に打ち込む、よろけた隙に俺はヤツの腹に全力でアッパーを打ち込んだ。
相手は反吐をまき散らしながら川のほうへ倒れ、気絶した。
俺はそいつからバッチを取り、走り出した。
どっかに慈佐がいることを信じて…。
場面は変わり、慈佐のところは…。
私は森の真ん中へとテレポートした。
周りに人の気配はなく、虫や鳥が飛び交っている。
早く森をでなければ…。
森では身動きは取りづらく、不意打ちをうたれる可能性もある。
そのため森はすぐにでもでなければならない。
私は周りへと目を回し警戒しながら五分ほど歩いた。
すると光が見え森を抜け出した。
目の前には少しボロい建物があり私はドアをそっと空け中へ入った。
中は色々な木箱があり体を隠すのには十分だろう…。
そんな時だった。
「おや?君もここで隠れるつもりかい?」
肌白い男が現れた、私は警戒体勢をとる。
そのまま相手のバッチへ目を向けた。
S
Sランクだ…勝てるわけがない…、私はすでに少し諦めていた。
だがそんな自分をねじ伏せ、立ち向かおうと震える手を抑えようとした次の瞬間だった。
奴は私の後ろへ周り右腕に触れていた。
次の瞬間だった…、右腕が動かない、いや…感覚が消えた。
「死んだんだよ…」
奴は私の耳元で答える。
「僕の能力は触れたところを一時的に殺す異能力…、君の腕は今死んだんだ、動かすことはできないよ」
やはりSランクには勝てない…、私は呆然と立ち尽くすことしかできなかった、伸びる手を眺めることしかできなかった。




