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異能学園  作者: 水田秋
第二章
49/66

49話この世の物ではない物

叶太が周波数を紙に写し、緋咲を呼ぶ。

「みろ!緋咲!この周波を!」

緋咲が目を通すとそこには禍々しく笑う人の顔のようなものが映し出されていた。

本当にこんなことがあり得るのか?まるでこの笑顔は悪魔のようだった。

「なんすか…これ…」

「分からないのか?これはサエナキの能力が異能ではないことを示している!!」

「…まるで悪魔の顔みたいっすね、気味が悪いつうか…」

「私はサエナキ総真から抽出した理力で実験などを行う、お前も手伝だえ!」

一方サエナキは廊下ダラダラと歩いていた。

ボタンを倒してやる気がなくなった。そのせいでサエナキはなににも無関心になっていた。前を見て歩かなかったせいだろう、誰かとぶつかった。

ドサッと沢山のものが落ち、サエナキは慌てて拾う、それは本だった、分厚い本、多分推理小説だろう、タイトルは『探偵グーノ、裏切り者を見つけろ!の巻』

タイトルは子供っぽい、その本をまじまじと見ていると…。

「あの、本…興味あるんですか?」

「あっ、すみません」

オレが顔を上げると少し下がったメガネに、金髪を後で止めた少し高いポニーテールの髪の、目の赤い女性がいた。

女に全く興味のないオレですら、可愛いと思うほどに綺麗だった。

首には金色のロケットのようなものがある。

「私、ここの学校の図書室で先生しているんです。」

「そうなんですね」

オレが先生に本を返しながら言う。

「私の名前は吉崎ヒズミです」

「すいません吉崎先生前見てなくて…」

「いいんですよ!そのかわりと言ってはなんですがこれも何かの縁です、明日図書室に来てください!」

そう言うと吉崎先生は本をヨイショと持ち上げ走っていった。

部室に着くと全員が練習していた。

だが前ほどの熱気は確実になくなっていた。

「今日は遅かったじゃねえか」

後からユウト先輩が話しかけた。いつの間に回り込んだのだろう、手にはよく冷えた水の入ったペットボトルを持っている。

「いや…叶太ってやつに捕まって…」

「そいつ確かお前と同じクラスだぞ」

「え?なんでそんなこと知ってるんですか?」

「完全記憶能力って言うのかな、オレはそれを持っている。たまたまお前のクラスの前を通った時、クラス全員の名前を覚えた。」

怖っ

「さっさと練習しないとニコがキレるぞ、あいつ、今日はやけに機嫌が悪いからな」

オレはゆっくり部室の真ん中へ歩き出した。

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