48話保護!!
昼休み、俺達は屋上で弁当を開けていた。
「ボタン倒してからさ…目標ってのはあるんだけど…やる気なくしたよな」
総真が言う。校舎の天井は夏の日差しに当てられ熱くなっており、汗が滴り落ちる。
「何か事件でも起きないものかな〜」
慈佐がつぶやく。
空とノア、ミズサと桜はご飯を食べるのに夢中だ。
次の瞬間だった、屋上のドアが勢いよく空けられた。
そこから現れたのは身長150ぐらいのダボダボの白衣をきた緑髪の男と、その隣にたつ高身長の白髪の男。
「サエナキ総真!貴様を我が実験体として保護しにきた。」
少しの沈黙の後サエナキがポツリと言う。
「おまえ…だれ?て言うか保護の意味知ってる?」
「………緋咲、捕獲」
「はいよ〜」
緋咲がサエナキを掴み上げる。
次の瞬間だった慈佐が後から神鎗を手からだし構える。空が叶太の首元に刀を向ける。
「ひどいなぁ、私はこの物について知りたいだけだ、それの何が悪い?」
「今ここで貴様の首を…」
「空、慈佐…戻ってくれ」
総真が空の言葉を遮る。
「な、なんで!?こいつお前を連れて行こうと…」
「なんか面白そうだからついて行くわ」
「こいつっ…本っ当!!」
慈佐が怒りをギリギリまで抑える。
「素直で嬉しいよ…さぁ緋咲!さっそく僕の研究室へ連れて行くぞ」
「本当人使い荒いっすよ〜」
2人は屋上のドアを蹴り飛ばし下の階へ降りていった。
廊下を走っている時、不意に叶太が総真に聞いた。
「なぁ…なぜ素直についてきてくれたんだ?」
「暇なんだよ…ボタンを倒して、倒す目標がなくなっちまった。」
「そうか…」
長い沈黙のあと、見知らぬ部屋にたどり着いた。
「学校にこんなのあったんだな。」
「いや、僕が作った。」
「え?」
「いつもは何メートルも地下にあるんだ」
叶太が手を触れると扉が開き、俺達はその中へ入っていった…。
中はとても広い実験室だった、白い囲まれた壁、緋咲が俺を投げ飛ばす。
「私たちは別の部屋で観察させてもらう、そこで能力を発動させてくれ」
「え、あ、あぁ…」
「5分ほど発動させたら止めていいぞ〜」
そういうと叶太は部屋から出ていった。
それから5分がたち何事もなく部屋を出された。
「だめだ、やっぱ暇だな…」
研究室―
今回、僕は能力の周波数を調べるつもりだった。能力の発動時、能力者の体からは一定の周波数が確認できる。
なぜこれを確認したのか?サエナキ総真、奴の能力はとにかく不自然だった、成長することで発動した背中に輪ができる新形態、不思議だらけ、だから周波数を確かめてみた。
「ふふ…やっぱりだ…。」
今までに見たことない周波数、たとえどれだけ強い能力を持とうとあらゆる能力の周波数は同じ、そう…。
「サエナキ総真、奴の力は…異能じゃない!!」




