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異能学園  作者: 水田秋
第一章
45/66

45話時間切れ

「はぁ…はぁ…」

(ボタンからのダメージが想像以上に痛いな…理力もそろそろ枯渇し始める…この攻撃で倒れてくれればいいんだけど…)

森の奥からボタンが歩いてくる。目は鋭く総真を見つめていた。

「やっぱそうはいかないか」

2人が近づき拳をぶつけ合う、2人の拳から血が噴き出す。体はどちらも限界が近づき始めていた。

ボタンの神速の左フックが総真の横腹を貫くような勢いで殴る。総真の口から血が噴き出し、息が荒れ始める。

「ニュートン!!」

とっさに発動したニュートンでボタンは飛ばされる。

(やっぱり…攻撃力が上がってやがる…どういう原理だ)

「もう負けない、私が…みんなを守る!!」

ボタンがビルを掴み上げ投げ飛ばす。

「嘘だろ!?」

総真は避けるのを断念し投げられたビルを壊そうとするが、ビルを壊した瞬間現れたのはボタン、投げると同時にビルの中に入り壁を壊す時を狙っていたのだ。

総真はガードするがボタンに殴り飛ばさられる。崩壊したビルにあたり止まるが、すぐにボタンの追撃が来る。

総真がカウンターを繰り出そうとしたその時だった。

時間切れ…。

虚空の力が切れたのだ。その瞬間を魔王が見逃すはずがなく、連続のパンチが総真の身体に当たる。そのまま頭を掴まれ空に投げ飛ばされる。

ボタンが総真のところまで飛び上がり、蹴りを総真の腹に当てる。

地面に総真が落ちる。

総真の意識が消えかけていた。

(ここで負けてたまるか…)

「ガアァァ!!」

怒りの咆哮のような叫びを上げ総真は立ち上がる。

(パワーを1点に込めろ!!)

降りてきたボタンの腹に一発殴り込んだ。

(今までの一撃とはパワーが段違い、ヤバい…意識が…でもこんなところで私は負けられない)

次の瞬間ボタンが両膝から崩れ落ちる。

(何が起きた、理力が吸われた?なんで?理力を吸って自分のものにしたのか?今まで見たことも聞いたこともない)

ゆっくりとボタンは立ち上がる。

「サエナキ総真あんたはいったい何者なんだ…」

「ただの高校生だよ、お前を倒すだけのな!」


2人の身体に限界が訪れ始めていた。

2人は距離を取る。次のぶつかり合いでこの戦いは終わる。

静寂が訪れる。聞こえるのは荒い息は白いと少しふく風の音。

2人の最後の戦いが始まろうとしていた。

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