45話時間切れ
「はぁ…はぁ…」
(ボタンからのダメージが想像以上に痛いな…理力もそろそろ枯渇し始める…この攻撃で倒れてくれればいいんだけど…)
森の奥からボタンが歩いてくる。目は鋭く総真を見つめていた。
「やっぱそうはいかないか」
2人が近づき拳をぶつけ合う、2人の拳から血が噴き出す。体はどちらも限界が近づき始めていた。
ボタンの神速の左フックが総真の横腹を貫くような勢いで殴る。総真の口から血が噴き出し、息が荒れ始める。
「ニュートン!!」
とっさに発動したニュートンでボタンは飛ばされる。
(やっぱり…攻撃力が上がってやがる…どういう原理だ)
「もう負けない、私が…みんなを守る!!」
ボタンがビルを掴み上げ投げ飛ばす。
「嘘だろ!?」
総真は避けるのを断念し投げられたビルを壊そうとするが、ビルを壊した瞬間現れたのはボタン、投げると同時にビルの中に入り壁を壊す時を狙っていたのだ。
総真はガードするがボタンに殴り飛ばさられる。崩壊したビルにあたり止まるが、すぐにボタンの追撃が来る。
総真がカウンターを繰り出そうとしたその時だった。
時間切れ…。
虚空の力が切れたのだ。その瞬間を魔王が見逃すはずがなく、連続のパンチが総真の身体に当たる。そのまま頭を掴まれ空に投げ飛ばされる。
ボタンが総真のところまで飛び上がり、蹴りを総真の腹に当てる。
地面に総真が落ちる。
総真の意識が消えかけていた。
(ここで負けてたまるか…)
「ガアァァ!!」
怒りの咆哮のような叫びを上げ総真は立ち上がる。
(パワーを1点に込めろ!!)
降りてきたボタンの腹に一発殴り込んだ。
(今までの一撃とはパワーが段違い、ヤバい…意識が…でもこんなところで私は負けられない)
次の瞬間ボタンが両膝から崩れ落ちる。
(何が起きた、理力が吸われた?なんで?理力を吸って自分のものにしたのか?今まで見たことも聞いたこともない)
ゆっくりとボタンは立ち上がる。
「サエナキ総真あんたはいったい何者なんだ…」
「ただの高校生だよ、お前を倒すだけのな!」
2人の身体に限界が訪れ始めていた。
2人は距離を取る。次のぶつかり合いでこの戦いは終わる。
静寂が訪れる。聞こえるのは荒い息は白いと少しふく風の音。
2人の最後の戦いが始まろうとしていた。




