41話なびく黒いマント
ライト達は会場の外で飲み物を買っていた。蓮魔はオレンジジュースを選び2人で一気に飲み干す。一息ついた後2人はボタンと総真の試合を見ようと会場に入ろうとした。
だが後から現れた理力に体が押しつぶされそうになる…。
後を振り向くと翼が6つ赤い羽根の少女…
アバドン
アバドンがゆっくりと歩き指を近づける。
その瞬間だった空から光が降り注ぎアバドンの体を燃やす。
光が晴れると何者かがアバドンを蹴り飛ばす。会場の隣に巨大なクレーターができた。
「君たち!早く会場にはいりたまえ!」
「あ、あなたは!」
「大丈夫!これでも私は異能学園の教頭!竹藤朔夜だぞ!」
ライト達は会場の中にはいる。
息が荒れている。アバドンの理力は圧倒的、今までとは比にならないほど…それ以上にあの竹藤朔夜と言う人物は…。
「さて?月から見ていたが君何者だ?」
「さぁ?なんだと思う。」
「知るか、質問を質問で返すなよ」
「答える必要ないから、あなたも殺すし」
「移動するぞ、ここじゃ会場が危ない」
すると朔夜は一瞬でアバドンを掴み月までほうり投げ出た」
「今日は満月だな…見せてやろうかぐや姫の本気を…」
一方仮想現実空間では―
ビルが崩れ、その間をイズナとキアが糸で移動する。糸の遠心力でスピードをましボタンへ殴りかかるが、その拳はいとも簡単に掴まれ地面に叩きつけられる。
ボタンはそのままイズナを地面に押さえつけたまま殴り、蹴り飛ばす。
体中に痛みが走り視界がふらつく。作戦は総真が来るまで耐えること…、このままでは耐えられない…。ならば自分も新たなことをするまで。
(ここでボタンを倒す!!)
「!?…イズっちの理力が変化した。」
黒いマントがなびく。目が赤く、鋭く光りボタンを見つめた次の瞬間。
ボタンは反応できない速度で殴り飛ばされていた。
(野生でも感知できない、今までそんな技はなかった…じゃああれはなんだ、なぜ急に黒いマントが…考えてる暇はないな)
考えがまとまりボタンは立ち上がる。イズナの拳を受け止める。
さすがのボタンの防御力でもこの攻撃は耐え切れない。始めてボタンの身体にダメージがはいる。
「そういうことか…コピーの同時使用、ボタンと総真の能力を掛け合わせたか」
「そのとうり!」
イズナがボタンを蹴り飛ばし、そのまま瓦礫を投げ追撃を加える。
イズナの生み出したこのコピーの同時使用、今まで理力の消費が激しすぎて使わなかった最後の手段…、だがイズナにはもう関係なかった。
「ここでお前を倒す!ボタン!!!」
2つのコピーを掛け合わせた最強の我流その攻撃がボタンを追い込み始める。
殴られるたび少しずつボタンが追いつくが、そのたびイズナは速度を上げる。
ボタンが遂に口から血を吐いた。
少量だが、それでもダメージは入っている確実に…止まらないイズナの拳がボタンを道路へ放り出す。
動物とは基本群れを作って生活する。一度群れの仲間となれば当然仲間にはリミッターがかかるものだ。
だがイズナが強くなったことにより、ボタンの本能がイズナを敵だと認める。
今まで押さえられていたリミッターが、王の本当の力が解き放たれる。
キアがボタンの放り出されたほうに行くとイズナが座り込んでいた。その前には立ち尽くすボタン。
「イズナ!!」
「私は何もしてない攻撃をさばいただけ、理力切れだよね。昔っからイズっちが試合で理力切れを起こさないことはなかった。コピーの同時使用だこんなに長く使えただけで相当だよ」
(動け、動けよ私の体、ここでボタンを倒すんだ!ここで倒さないと!ボタンは…止められない、私たちがこいつを止めないと!!)
だが現実はイズナを見放した。
体はピクリとも動かない、目を動かすだけでも精一杯…。
「終わりにしよう、イズっちこれで終わりだ」
ボタンの拳が振るわれる。
(あー、結局私はなんの約にも立てなかった…私って本当…)
「クソだせぇ…」
イズナは目をつぶった。だが一向に拳はとんでこない、目を開けるとそこには2つの光輪が背中にある男。
その男はボタンの攻撃を受け止めていた。
「ダサくなんかねぇよ…おかげで間に合った。」
「サエナキ…総真」




