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異能学園  作者: 水田秋
第一章
33/66

33話お前をぶっ倒す!!

義体から空たちが出て来た。

大きなモニターに映されたのは、空たちが敗北したことを示すトーナメント表。


「すまない、最後の私の失態だ、刀を壊され、あげくの果てに相手の手札すら見誤った。」


「ありゃしょうがねぇよ、俺だってお前の立場だったら同じことになってた。」


俺は空を励ますために近くに寄った。


「みんな負けたのになんだか、やけにうれしそうだね」


慈佐が問いかける。


「なんでだろうね。負けたのに、なんか、楽しかったなーって」


「おいそれよりお前ら次、試合だろ?さっさといかねぇと遅れるぞ」


ニコがいう。

俺達は急いで義体装置に入った。


「さぁ!第2試合北上高校第2チームVS異能高等学園第1チーム!!」


会場は今だ熱気に包まれていた。


会場の外―――


晴れ渡る青い空には、一つの白い光が見えた。

よく見るとそれは人だった。

背中には6枚の羽根、ニワトリのぬいぐるみを抱きしめ、空でねている。

審判の仕事が終わり、休んでいた時だった。

彼女が目を空けた。

赤く光る目が、私を見つめていた。

次の瞬間には彼女は目の前にいた。


「あなた、サエナキ総真ってやつについて…知らない?」


「し、知ってます、この大会に参加してます!」


「能力は?」


「え?」


「異能は何か聞いてるの、答えろ」


「わ、わかりません、審判には能力などの情報は開示されません!!」


「そう、じゃあ帰っていいよ」


彼女は背を向け飛び立とうとした。

だがすぐにこちらを振り向き一言言った。


「帰っていいよ…土に…ね?」


グチャ…。

審判の頭がつぶれ、地面に倒れ込む。


「それにしても出馬は何が目的なんだろう、あんなガキ、私…"アバドン"の敵じゃないのに…」


一方会場は―――


「何ということだ!!試合時間一分にも満たないうちに北上高校のチームを全滅させたー!!!」


会場が一気に盛り上がる。


俺は義体からでたあと、会場を見渡し、一人に指をさしていった。


「お前をぶっ倒すぜ…ボタン」


俺が指を指した咆哮には、少し悲しげな笑顔を浮かべるボタンがいた。

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