31話敗北の兆し
ライトの膨大な理力が落ちてくる。
だがノアの不意打ちの攻撃により、ライトの攻撃に隙ができる。
その一瞬の隙だけで、空には十分だった。
一気に闇を打ち破り、空が近づく。
刀が振るわれると思いライトは闇で刀を取ろうとした。
だが攻撃は予想外、殴り。
突然のパンチにライトは困惑だが、防御が攻撃に転ずる。
空の肩に闇のまとった手が突き刺さる。
(だめだ!ここで衝撃波を出せば空さんにもダメージがいく)
空の刀が振るわれる。
闇で受け止めるもヒビが入り始める。
次の瞬間、理力の大量放出、空とライトは地面に叩きつけられる。
だが2人はすぐに立ち上がる。
ライトは回復、空には着実にダメージが蓄積していた。
だが次の瞬間蒼炎が1点に収束した。
「蒼炎・乱装一転」
理力があふれ出ない、身体に理力がとどまり続ける。
「これは身体に理力を留め続け、一気に放出することで威力を出す技、理力の生成速度が速い私からすれば…最適な技だ」
一閃の青い光と共に空が一瞬で移動する。
だがその攻撃はライトに防がれてしまった。
「見切ったぜ?てめぇの技!!」
「誰が、放出したあとだと言った。」
次の瞬間だった一気に理力が放出される、闇が砕け散る。
そのままその攻撃はライトの体を大きくきり裂いた。
「放出したのは今だ」
ライトは地面に倒れる動けなくなったのだ。
空が刀をもち、振り下ろした。
天使の羽は、たとえ天使がいなくなったあとも能力を残す、ライトは口の中にはねをいれ、闇で常に纏続け、破壊を抑えていた。
口からその羽根が放たれる。
破壊の力の発動、空の刀が、折れる。
祭具にはある程度の弱点がある。
祭具の能力に頼りすぎること、他にも…。
祭具で能力を制御する者もいるということ。
空はその後者だった。
「まだ斬れる!!」
祭具で押さえられていた力は、祭具がなくなると同時に解放される。
そうなればその後起こることは容易に想像できるだろう…。
力の暴走である。
空の攻撃はフィールド全体をきり裂いた。
「なんだこの威力、私はこんな力を出しては、ミズサは、桜は…」
その動揺を相手が見逃すわけがない。
闇で無理矢理作り上げた肉体のかわりに動く闇、動揺していた空を仕留めるには、この程度で十分であった。
空が叩き潰され、投げ飛ばされる。
ノアが衝撃波で倒そうとするも、頭を掴まれ、地面に叩きつけられた。
「蓮魔の野郎を助けに行くか」
遂に戦いは終わりに近づく。




