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異能学園  作者: 水田秋
第一章
29/66

29話負けず嫌い

空の刀に周りの理力がすわれはじめる。

血が垂れても、その目はライトをとらえている。

(何か…くるな)

心臓が高まっていた。

ライトはこの戦いをすぐに終わらせるつもりだった、目的は最強と謳われるボタンの討伐、それ以外は雑魚、そう見切っていた。

違った、こいつは、今目の前にいる、こいつは…。


「久しぶりに楽しめそうだ」


思わず笑いがこぼれた。


2人の心臓の鼓動が速くなる。

次の瞬間…、一寸の光が、闇を始めて打ち破った。

一撃、空の攻撃にライトは倒れた。


「うそ…倒せた…」


2人が近づき確認しようとした時だった。

黒い大きな柱が立つ。


「なに!この理力量…多すぎでしょ」


破壊が始まる。

柱を地を、全てを飲み込み闇が広がる。

その闇が1点に吸い込まれた。


「ごめん、不意打ち、したわ」


ライトが現れる、身体には浅い傷、空が立ち上がり、刀を構える。


「悪魔祓いといこう」


「じゃあ俺は害獣駆除だな」


空が刀を抜き、飛び出した、ライトの闇と空の蒼炎がぶつかる。

高密度の闇により空の攻撃は止められる。

はずだった。

予想外、空の刀が闇を断ち切った。

だが待ち構えていたのは、理力の弾。

爆発が巻き起こる、ノアは見ることしかできなかった。

戦いに入ることすらできない…、規格外のぶつかり合い。

爆発の中から2人が現れる。

空がつばめがえしを放つ。

ライトの体が空に上がり、指を構える。

大量の理力の弾が放たれるが空はその弾を断ち切りながら、空に昇っていく。

そして刀を振り下ろす。

闇のまとった手でガードしたライトは、空の腹に理力の放出攻撃を放つ。

単純故に強力、その瞬間だった。

刀から炎が溢れる。

どちらもが地面に落ち、距離をとる。

だがまたぶつかり合う、どんどん密度の上がる闇が遂に空の刀をはじき始めた。

2人の力が拮抗する。

息が上がり始める。

だが空が刀を収め、下がった。

ライトは理解した。

自分の全力をぶつけるつもりだ、なら…。


「こっちも全力で行かなくちゃあな。」


ライトが口を開ける、そこに理力が収束し始める。

蒼炎が光り、1本の柱となる。


「蒼炎纏し炎の刀、我に従い、力をかしたまえ」


「ダーク・ブラスト!!」


「蒼炎・一極終点!」


青い理力と黒い理力がぶつかり合う。

綺麗な柱が、くらいフィールドを太陽のように照らす。


「なんだよ…あれ…ライトのやつ本気出しすぎだろ」


勝者は…空だった、青い理力がライトを貫いた。

それで終わるはずだったのだ。

一定の能力者は権能、という力を持つことがある。

権能はそのものによって変わる。 


「初めてだな敵に権能を使うのは」


傷の全回復…。

権能は1日一回…ここで使えば、ライトの回復手段が絶たれる。だがもう関係なかった。

空の目の前には悪魔、希望は打ち砕かれる。

だが希望が打ち砕かれようとあきらめなかった。


昔は負けてばっかりだったのにな、いつからだろ、勝ち続けるようになったのは、いつからだろう、名前じゃなくて、能力で呼ばれるようになったのは。

でも俺には蓮魔がいたあいつは俺のことを名前で呼んでくれた。

あいつのためにも、ボタンを倒すためにも…。

負けたくない。

あぁ…どっちも…。


最っ高に!負けず嫌いなんだ!!


空が刀を構える、黒い高密度の闇が、フィールドに振り注いだ。

刀の蒼炎がぶつかり合う、ライトが確実に押している、だが次の瞬間だった、ライトが吐血した。

後にはメガホンを構えたノア…。


(忘れていたこいつも…脅威だった)


「悪魔祓い、手伝うっすよ」

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