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異能学園  作者: 水田秋
第一章
24/66

24話言葉は足りず

あれから数ヶ月がすぎた。時はすぎ季節は冬になった。私たちはすでに2年生を超える実力を手にしており、大体の試合は出て勝っていた。

戦い方は簡単、私が相手の能力を解析し、キアと氷華で動けなくしたところをボタンが倒す。

これだけだった…、そして遂に時は経ちあの紙が舞い降りてきた。

そう…全国大会予選の出場書…、出場するのはいつもの4人組となった。

私たちはあれから強くなった、誰にも負けないと思っていた。

だが現実と言うのはときに人を見放す者だ。

1回戦予選敗退、その結果だけが残った。

今まで同じ作戦を使いすぎたのだ、そのせいで相手にいったいどういう作戦かは丸わかり…。

ボタンが集中的に狙われて私たちは負けた。休憩室では誰一人として口をひらこうとしなかった。

誰もが責任を感じていた、たが1番責任を感じていたのはボタンだったのだろう。


「ぼ…ボタンごめん私の…」


「やめてよイズっち、私が悪いんだ、代々北見川家は王の家系、全員を守れるくらい強くなかった私が悪いんだよ…」


目からは涙があふれていたが、そのまなざしは私を見つめてなどいなかった。

ボタンが見つめていたのは自分の弱さだった。

もしあの時声をかけたら、何か言ったら結果は変わったのかもしれない…。

あの日からボタンは変わった。

一人で遅くまで残り続け練習をするようになった。

置いていかない、その言葉はいつしかなくなっていた。

私たちはボタンの練習をやめさせることはできなかった。

ボタンは強くなり続けた、傍から見ればオーバートレーニングのような量のトレーニングは、ボタンには最適な量だった。

それに食生活や睡眠時間まで完璧…。

そのおかげだろう。

私たちが2年になった春…、ボタンは最強になった、野生を獲得し、野生がなくとも3年生全員を一人で相手できるほどに…、そしてまたあの季節がきた、全国大会予選、今回もいつもと同じ作戦で行くつもりだった…。

相手は天才の双子と言われる今最も注目されている2年…勝つのは絶望的だった。

試合が始まった瞬間、ボタンは言った。


「全員下がってて、あたし一人で十分だから」


試合時間15秒…、相手は全滅、相手をものともせず、力のままにうごく、鬼神の誕生であった。


「イズっち…みんな私今日めっちゃ調子いいかも」


結局その後全国大会は難なく優勝…ボタンは全ての試合を秒で終わらせた。

そして卒業、私たちは高校は別れ別れになってしまった。


「まぁそんなところだ、私たちはいつの間にかボタンを一人にしてた、置いて言ってたんだ、私はボタンを倒したい…、そして謝るんだ自分で…」


「なら俺らも強くならないとな、ボタンを倒すために…、そうと決まったら」


俺は立ち上がり、背伸びをする。


「さっさと練習、しないとな」

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