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異能学園  作者: 水田秋
第一章
15/66

15話覚醒

我威亜の雰囲気が変わった。

まるで押しつぶされそうなほどの高密度の、ドス黒い理力がのしかかる。

俺達が構えた次の瞬間、やつは俺の前に現れた。


『ブラック・S・ライジング!!』


俺の体に理力が溢れる。

やつの拳をスレスレで避け、顔面に本気のパンチを放つ。

だがやつは傷一つついていない。後から空が刀から蒼炎を出しながら斬るも、斬れたのは服だけだ。

我威亜は斬られることも気にせず、俺に拳をぶつける。

腕と理力でガードするも、俺は遠くの木まで殴り飛ばされる。

空は刀で斬りつけるも、傷一つつかないその力に恐怖を覚えていた。


「お前…獣人なのになぜ野生を使わない、お前くらいの実力者、野生なんて簡単に扱えるだろ」


「つ、使えない…私には」


「なら無理矢理にでも使わせてやるよ!」


「蒼炎…無極!!」


全力の一撃、理力をすべて込めたその一撃は相当な者だった、だがそこに現れたのは、無傷で立ち尽くす我威亜…。


「なぜ…傷がつかない…」


「わからねぇか?単純に力の差だよ、力の差が大きすぎるんだよ…」


後から総真がありえないような速度で蹴りを放つ。


「ほぉ?速くなった、それに攻撃も重い…だがどうした、理力がぶれているぞ」


ブラック・S・ライジング200%


通常総真のブラック・S・ライジングは理力を体から放出し続け、その放出する力を利用して速度を上げる技。

だが理力の放出を制限し、体中に理力を流し込むことで、攻撃力をます。

その欠点は身体が力に耐えられないことだった。

だが…


(そんなん、俺には関係ねぇ)


総真はすでに超集中状態、いわばゾーンに突入していた。

加速する攻撃に対応し始めた総真は、遂に、我威亜の顔に当てた拳で、傷をつけることに成功する。

我威亜は驚いていた、この異常なほどの成長速度…。

グラム以上の才能の欠片…。

だが我威亜からこぼれるのは溢れるような笑顔。

次の瞬間総真の腹に我威亜のパンチが当たる。

今までとは段違いの一撃、理力のガードをものともせず、我威亜の一撃は総真の骨を砕いた。


「さて!!次はお前だ!!」


我威亜が空の顔をつかみ上げ、近くにあった巨木に叩きつける。

そのままどんどんと頭をめり込ませていく。


「さっさと使わねぇと…死ぬぞ?」


力が強くなり、空の意識はすでになくなりかけていた。

だがそれでも刀を振るい、諦めず足掻いていた。

だがその足掻きも無駄に終わった。

空の意識が消えた。

そう…消えた次の瞬間だった。

我威亜の右人差し指が飛んだ。

我威亜はすぐに下がる。

空は木から地面に倒れ込むが、そのままフラフラと立ち上がる。

目が赤く光り、理力が溢れ出す。


「おいおい、予想外だぜ…お前…藤原家の子孫かよ」

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― 新着の感想 ―
読めてなくて本当にすみません!我威亜つよ!?
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