14話最強最悪の戦闘民族亜巍斗
試験開始からすでに15分が経っていた…。
俺達全員のポイントもそろそろ集まろうと言うときだった。
島の雰囲気が変わった。
違う、島を覆う理力の圧だ…。
俺達が冷や汗を垂らした次の瞬間、目の前に黒いフードの男が現れた、マントを付けており、顔はよく見えないが口には無精ひげが生えている。
「こりゃあ当たりだ、最初っから出会うとはな」
明らかに異様な雰囲気、感じられるのは殺意、それと血の匂い、全員が構えた。
だが次の瞬間奴は消え、桜が殴り飛ばされた。
移動すら見えなかった、ノーモーションで移動したのか!?
そんなこと考えてられない!!
全員が離れ、ミズサが横腹をぶん殴る。
「ほぉ~結構いいパンチだ、だが力が安定してない、確率系統の能力者か」
奴の拳がミズサを捕らえる。
ミズサはなんと体を反り避ける。
そのまま理力をまとった蹴りを繰り出した。
「邪・蛇」
その攻撃が奴のアゴに当たり、フードがとれる。
中から現れたのは黄色い髪のセンター分け、無精髭の男。
やつはミズサの頭を掴む。
「お前、その技は中国のやつだろ?なんでお前が使える」
「元々中国人だからもね」
「そうか」
悲鳴が響き渡る。
ミズサの頭を握る力がどんどん強くなっていく。
「ブラック・S・ライジング!!」
「蒼炎無極」
「神鎗!!」
3人同時の攻撃、やつはミズサを投げ飛ばし、俺の腹を殴り、顔面を蹴り上げる。
次に振り下ろされる刀を掴み、空を殴り飛ばした。
そして神鎗を避け、一瞬で近づき慈佐を地面に叩きつける。
(なんだ…この威力、…頭がクラクラする)
俺が顔を上げると辛うじて意識があるのは俺と空だけだった。
「遊びとはいえ俺の攻撃に耐えるとはなかなかだ」
やつは俺と空の方を向き話始める。
「俺は戦闘民族亜巍斗の我威亜、そして烏の幹部No.2だ…、1はグラムだがな」
「烏…戦闘民族亜巍斗………」
俺の言葉のあと、少しの沈黙が訪れる。
「なに…それ」
俺と空は同時に喋った。
我威亜は口をあんぐりと開け、まじかよ、とでも言いたげに見ている。
「そうだな烏っていうのは7人の能力犯罪者集団で…戦闘民族亜巍斗ってのは身体能力が常人の15倍の…あぁ…説明するの面倒くせぇ…」
俺達は呆然と眺めていたが、我威亜は面倒くさくなり説明をやめた。
「まぁいい…出馬から命令が出てるんだ…お前ら全員…皆殺しだ。」
雰囲気が変わった…。
完全に殺す気だ殺気が立ち込めている。
俺達は構え戦いに備えた。




