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異能学園  作者: 水田秋
第一章
13/66

13話4月の試験

俺たちがボタンに敗北した次の日…。

憂鬱な気分で登校する俺と慈佐を、桜とノアが励まそうとしてくれた。

俺たちの気分も少しずつ直っていき、学校に着く頃にはいつもと同じくらい元気になった。

ノアと桜が元気づけてくれてよかった。なぜなら、今日は学校で定期的に行われる試験の日だからだ。

俺たちが学校に着くと教室はいつも以上に盛り上がっていた。

なぜか、昨日の練習試合のことだ、Zランクが負けたんだ、ソレは噂になるわけだ。

話周りからは…。


「俺でも勝てるかも」


とか


「Zランクも結構弱いんだな」


などと言われている。

少なくともお前らには負けねぇよ。

今にも溢れ出しそうな怒りに震える俺を慈佐と桜が抑え込んでいた。


少しして教室には惣代先生が入ってきた。


「みんな今日の試験は殺しあり、島中に放たれたモンスターを倒してポイントが一定数貯まればその時点でクリアだ。」


2回目の試験で俺達はもう慣れていた。

神埼先生の能力で全員が島の所々にテレポートする。

だが今回俺達は違った。

そう、練習試合が役に立った。

俺、慈佐、桜、ノア、ミズサ、空、は手を繋ぎ、テレポートしたのだ。

するとなんと全員が同じところへテレポートしたではないか!

そう役に立ったのはこれだけだ。

試験開始の合図が鳴った。

俺達は全員が離れないように固まって移動し、敵を発見すれば即座に倒す。

この方法で永遠に進んでいた。

このまま行けば簡単に試験なんてクリアできただろう…。

そう…。

このまま行けば…。


島の何処か…。


「わかってるよね?我威亜?今回は無駄な殺しはなしだよ?」


グラムが我威亜へ確認をとる。


「わかってるって言ってんだろ、俺だって理解力がないわけじゃない」


「掛け算は解けないのにね」


我威亜がグラムの顔面を殴り飛ばす、ただのパンチが衝撃波を生み、地を揺らす。


「いったいなーもう」


だがグラムには傷すらついていなかった。


「我威亜…今回の目的は」


「出馬、わかってるって言ったろ、無駄な殺しはなし、サエナキ総真を見つけ次第殺害…だろ?」


「わかってるじゃねぇか…負けるなよ、相手はガキでも俺等と同等の力を持つ可能性がある。」


「負けねぇよ…俺とグラムは、戦闘民族、亜巍斗あぎとだぜ?」


我威亜がフードをかぶり歩き出した。


試験の裏では烏が動き出す、とある計画のために…。

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