16話 炎の雑魚達
暑くて最近寝る時もエアコンガンガンです。電気料金が怖い・・・
魔道具研究会に入会して、数日が経った。俺は何度か自身でポーションの瓶を作れないか試したが、やはり上手くはいかなかった。
これはあれだ、本格的に錬金術も勉強しなけりゃならないと改めて思った。
「やっぱり魔法陣が何か違うんだよな・・・漢字がルーン文字の代わりに成ることで、出来るかと思ったが、これは魔法陣の事も改めて勉強し直す必要があるな・・・・」
そんな事を考えていると、俺の前に複数の男子生徒達が現れた。
「ここに居たか」
「あぁ? 何だお前ら、って、オリバーじゃねえか」
「先日は随分とコケにしてくれたな」
「んで? 今度は上級生の屑どもを引き連れて仕返しにきたってか? 流石雑魚だぜ」
「屑とは随分な言い草だな、確かに俺達は学園では問題児扱いされてるが、お前だって同類だろう? パンツ詐欺には笑わせて貰ったぜ」
「兄貴、此奴見た目よか全然強えぞ」
「兄貴? ほう、しょっぱい弟の仕返しに、これまたしょっぱい兄貴が仲間引き連れて仕返しに来たと。お前ら本当ダサダサだな! 笑わせるのは顔だけにしとけって!!」
「くそ! 本当に口の減らねえ雌ガキだぜ、おい、話しがあるから付いてこい」
これは例のあれか? 裏来いってやつか? なら正当防衛だから仕方ねえよな!!
そして連れて来られたのは、グラウンドにある倉庫のやはり裏。
「アスランさん、本当にやっちゃって良いんですか!?」
「先に俺だ、まだ初物だろう? 幼いが凄え可愛い女だ。しっかりと男の逞しさってやつを教え込んでやるぜ!!」
「此奴生意気だけどめっちゃ可愛いんだよな! クラスでも狙ってるやつ沢山居るんだぜ」
「はぁ・・・ごちゃごちゃ言ってねえで早くかかって来いよ、俺に勝てたらパンツくらい見せてやってもいいぜ」
俺は指をクイクイと曲げて挑発した。更にスカートを少し上げる。すると全員がアスリートの様な戦士の目になった。まったくアホな野郎共だ。
「あ、慌てるなって、直ぐにヒィヒィ言わしてやるからよ! 万物の創造主たるマナよ、我が願いを聞き届け、敵を焼きつくせ! ファイアーボール!!」
な、此奴魔法を使って来やがった!?
「万物の創造主たるマナよ! 我が願いを聞き届け、敵を切り刻め!! エアーカッター!」
何とかこれも避けたか、成る程そう言う事か・・・
「成る程、つまりこれは殺し合いって事で良いんだな?」
「そうだよ! まあしっかりと犯しまくってやるから殺しはしねえけどな」
「なら俺も魔法を使わせて貰おうかな」
「聖女候補が何を言ってるんだ? 回復しか出来ねえだろう」
「と思うだろ? だがな、死ねや糞が!!」
シュピン!
「ぎゃぁぁぁぁ!! う、腕がぁぁぁぁ!!」
「あはははは!! これはお前等が殺し合いだと言ったんだからな? そうだろう? 死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇ、うわっははははは!!」
俺は全員の腕をホーリーレイで切り裂いた。
「ぎゃあああ! や、やめ、止めてくれぇぇぇぇぇ!!」
「さて、エクストラポーション」
「ぐ・・・な!? 腕が・・・これがエクストラポーション!?」
「し、信じられねぇ」
「治ったな、なら続きだ! オラァ!! 死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇ!!」
「ぎゃぁぁぁぁ!」
こうして俺は、此奴らの腕や足をホーリーレイで落とし、エクストラポーションで再生させるというのを何度も繰り返した。
「な、何か気持ちよくなって来たでやんす」
「アフン!」
「ぎ、ぎぼぢいい」
「おっ、おい!? や、やべぇ・・・・な・・・なんかご褒美になって来やがった!? これはそろそろ不味いな」
恐怖を植え付けようと繰り返している内に、変態性癖が目覚めたのか、三下口調になり、更に痛みがご褒美になってきてしまった。
「あ、姉御!? 何でやめちゃうんすか!」
「誰が姉御だこの野郎!!」
バキッ!
「あふん!」
「キモいんだよこの糞野郎が!!」
くそ、殴ってもご褒美かよ!?
全員殴ってもご褒美になっている事に気が付き、俺は焦りを感じ初めた。俺の事を姉御と呼び、殴られるのを飼い犬みたいに待っている。完全に俺の犬になってしまった様だ。俺は何か恐くなって来たので、殴るのを諦めた。
「姉御、あっしはアスランコーナーでやんす。一応俺は三年す」
「キモい!その変な口調やめやがれ」
バキ!!
「アフン」
どうやら問題児軍団の頭がオリバーの兄貴の、三下口調になったアスランらしい。姉御呼びは殴っても直らず、返ってご褒美になるので仕方なく許した。
「俺はガイルクロードっす、三年す」
「ガロードグラハムっす! 姉御! 三年す!」
「ダンテローバーっす! 三年す!」
「オリバーコーナーです姉御!」
「それで? ガロードだっけか、お前らさっき変な事言ってたな? 俺が上級生の間で人気があるとかって」
「そりゃ、姉御は可愛いってかなりの人気がありますよ」
「そうなのか、1年ではブラッディドールって変な渾名がついてビビられてるけどな」
「いや姉御、それは女子生徒の間だけで、1年の男子にも隠れ姉御ファンは沢山居ますよ?」
「は? マジか、それは知らなかったな。ん? てことは、結構男子生徒の間では、俺の事学園では人気なの?」
それは知らなかった、良いことを聞いたぜ。
「そうっすね、密かに姉御のファンクラブみたいな物も出来上がってますよ」
これはひょっとしてチャンスなのでは、結構稼げるかもしれねえな。
「・・・よし、おいお前ら」
「へい」
「各学年のパーティーとかって、結構参加出来たりするか?」
「そりゃ学校締めてるのは一応あっしらですから」
「なら出来るだけ多く俺の事をパーティーに誘え」
「い、良いんすか!?」
「そのかわりパーティーで俺の事を姉御呼びは無しだ。必ずアリスと名前で呼べ。それと俺のドレスをお前らで用意しろ。出来るだけ俺を引き立てる高いやつだ」
「そりゃ姉御をパーティーに誘えるなら喜んで」
「ああ、お前らで金出し合って俺のドレスを何着か買え、良いな。アクセサリーなんかもだ。出来るだけ可愛くなるやつにしろ」
俺はアスラン達に金を出させ、俺用のドレスやアクセサリーを沢山買わせた。だがものすごいゴスロリであった。正直恥ずい。だがこれも金の為である。そして積極的に各学年で行われるパーティーに何度も参加した。勿論手下どもにエスコートさせたのは言うまでもない。
そこで俺はわざとめちゃくちゃ可愛く振る舞い、各学年での人気は鰻登りになった。王女達を押しのけて、俺は遂にトップにまで躍り出た。エリザベート達が怪しいとこそこそ調べ回っていたが、ただパーティーに参加しているだけなので、何も怒られる事はない。
「よし、そろそろ良いな。おいアスラン、全員集めろ」
「へい! 姉御」
俺は手下どもを溜まり場にしている談話室に集めた。そして真の狙いを手下であるこの雑魚共に打ち明ける。
「あ! 姉御のパパパンティーを!?」
「俺欲しいっ!」
バキッ!
「あふん!」
「馬鹿野郎! 売るんだよ!!」
「お、俺買う!」
バキ!
「アフン」
「うるせー! 良いから買うやつを集めろ! 最低でも金貨五枚以上で買う奴だ!」
「き、金貨五枚!? 流石にそれはぼりすぎじゃ」
バキッ!
「あふん!」
「何のために今まで俺があんなくだらねえクソパーティーに何度も出てたと思ってやがんだ。全てはこのためよ」
「わ、わかりやした姉御! パンティ買うやつをあつめやす!!」
「いいか、絶対に王女達や王子達、特に生徒会の奴等にはぜってえバレないようにやれよ」
こうして俺は新たに出来た手下どもと共に、ブルセラショップを開業したのだ。
数日後、再び溜まり場におれがいくと、物凄い事が起きていた。
「あ! 姉御!! 凄い売れ行きっす!」
「買いたいって奴が後を絶ちません!」
「そうか! よし、計画通りだぜ! お前ら、今日一日これをはけ」
俺はかねてより買い集めていた、くそ安いが可愛い見た目のパンティーをアスラン達の前に出した。
「は? ・・・・」
「姉御が履くんじゃ・・・」
バキ!
「アフン」
「ああ? 巫山戯んな! 何で俺がくそ変態どもの為にパンツに匂い付けてやらにゃならねえんだよ、お前らがはいて、俺がはいたパンツだって言って売るんだよ。ああ、それとこれみたいなメッセージカードを付けてこの袋に入れておけ。出来るだけこんな感じで丸っこく可愛い文字で書けよ。
それからパンツを売る理由はこうだ、俺は平民の為、育ててくれた両親に仕送りをしている。その為に学園での研究費用が無い。だから仕方なくパンツを売る。これが理由だ、解ったな?」
俺は予め可愛い袋と、可愛い文字で、貴方の為に一生懸命匂いを付けたよ!♡
と言うメッセージカードを作っておいた。
その後パンツは馬鹿売れし、今度は鍔や痰、排泄物等も更に裏商品で売ることにした。勿論これらは全て手下共の物である。この裏商品はパンツを最低でも20枚以上買った猛者達に進める事になっている。
更に俺は、学園付近に住むロリ系の可愛い平民のガキにアルバイトさせて売り上げをピンハネした。この商売を手伝わせる事にしたのだ。ガキ達も喜んている、所謂裏高額バイトである。ただパンツを履き、魔導モニターに撮られるだけで、売れた分だけ金が入るのだ。貧困層への職業斡旋である。うん、素晴らしい、俺は良い事をした。
勿論可愛い服を着させ、学園のパーティにこっそり出させたりもした。ただパンツの履き替えのモデルにし、魔道モニターを取っただけで、実際パンツを履いてるのはやはりアスラン達だ。裏商品も全てアスラン達の脱⚪等である。
「す、凄えぜ姉御!! こんな大金見たこともねえ!!」
「今回はあっしが最高売り上げでやんす!!」
「ちくしょー、何時も俺が最高売り上げだったのによ」
「よし! 今日は海月で打ち上げするか!」
「良いっすね姉御!!」
僅か数カ月で俺達は凄まじい大金を手にした。ブルセラショップ、エロは国境処か時空をも越える商売だった。海月と言うのは、学園外の近くにある、超高級料亭である。本来俺の様なド平民は、近付く事すら出来ない。バイトのガキ達にもたらふく食わせてやった。
平民がどうとかうだうだとくだらねえ事を店の奴等が言って来たが、金貨で頭をぶん殴ってやったら素直に入れてくれた。
処で最近ではアスラン達は、女物のパーティーを常に装着しているほどで、女物の方が治まりが良いなどと言う始末である。最早覚醒してしまった様だ。
だがアリスの知らない所で、エリザベート達はたくみに動いていた。
「明らかにおかしいですわ、エリザベートに資金を抑えられて居る筈なのに、高額なドレスや宝石を身につけて、週に三度もパーティーに出て居ますわよ」
「先日は五年生のパーティーにも出席してモテモテだったらしいです」
「派手に動き回っているせいか、女子生徒達からは怨みに思っている者達も多いって聞くね」
「アリスの事よ、絶対にまた碌でもない事をしているわ。皆兎に角どんな些細な情報でも良いから集めて頂戴」
「あ、実はな・・・・・」
「何? コレン」
「俺の従兄弟が三年に居るんだが・・・実はそいつから変な話を聞いてな」
「変な話? どんな?」
「いや、脈絡を得ない話だし、そいつはちょっと変わった趣味の持ち主なんだ。だから相手にしなかったのだが、よくよく考えると、例のパンツ詐欺の件もあるから、もしかして」
「今はどんな些細な情報でも構わないわ、教えてちょうだい」
「そうだな、なら直接其奴から話を聞いた方が良い、連れて来よう。ただまともに聞いても喋ったりはしないと思うから、話を直接聞くのは俺とギルで、エリザベート達は隠れていてくれ」
エリザベートやセシリー達は隠れ、コレンは談話室にその従兄弟を連れてきた。
「ムフ、ムフフ。遂にコレンもあの天使の魅力に気づいたでござるか」
「ま、まあな・・・それで此奴はギルバート、こいつも一緒に話を聞きたいと言うから連れてきた。ギル、此奴は俺の従兄弟でドーズルサビだ」
「サビ伯爵家か、俺はギルバートオーラル、ギルと呼んでくれていい」
「む? 大公爵家でござるか。ふむ、だがこれは超重要な機密事項でござる、絶対に誰にも言わないと家名に誓うならば話してしんぜよう」
「解ったよ、我がオーラル家の家名に誓って誰にも話さないと約束しよう」
「もちろん俺もだ、我が家名に誓う。それでドーズル、先日言ってた天使のローブや黄金、聖水に関してだが、あまりにも話がわからなくてな、それを詳しく聞かせて貰いたいんだ。天使がアリスのことだと言うのは解ったんだが」
「ふふふ、天使のローブとはこれの事でござる!」
「んな!?」
「げ! ぱ、パンツ!?」
「これはアリスちゃんが一日中身につけていたパンツでござる!! クンクンクンクンクン!! あ~今でもこのローブからアリスちゃんのフローラルな香りが漂ってくるでござる!!」
「そ・・・・・それでドーズル、聖水や黄金と言うのは!?」
そして二人はドズールから様々な話を聞いた。聖水が小で黄金が大の排泄物である事、そして鍔や痰が天使の涙と言って売られており、其れ等が皆金貨5〜10枚以上で全て取り引きされていることもだ。
「何と破廉恥な! 自らのそんな物を売りに出すとは」
「いえエリザベート、多分ですけど、アリスは自らそんな事はしないと思います。それにさっきのドーズルさんの話を聞くと、落ち着いて考えれば、たった一人で出せる量じゃありませんよね?」
「他人を巻き込んで自分のだと偽り売っているって事ですの?」
「最近、オリバー様やそのお兄様、更に上級生達をアリスがまるで手下のように使って居ると噂が・・・・」
「げ! それってもしかして・・・・」
「か・・・考えたくも無いな・・・・」
遂にアリスも年貢の納め時が来てしまったようだ。




