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チンピラ聖女 異世界で道を極める  作者: ザコ3改
第1章 集う仲間達
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15話 魔道具研究会

最近の異常気象ヤバくないですか? 熊本もあんな事に・・・

被災者の皆様、どうか元気を出してください。亡くなった方にはご冥福をお祈りします。

 裏生徒会には、ライオネット、リーザベルト、エリザベートの3人が集まっていた。先日アリスが話していた事がどうしても単なる絵空事とは思えないリーザベルトが集めたのだ。


「アリスがそんなことを」


「ええ、私はあの子が何かを知っている、そう感じたのです」


「確かに言われてみれば、報告に上がって来る最近の魔物の異常発生、ここ何百年の間には無かった事だ」


「そう言われると、ポーションにしたってそう、あの子は大量にアイテム袋に在庫を常に備えているわ。まるで何かに備えて居るかのように」


「体が弱いから、と言う事ではないのか?」


「それにしたって数が異常です。ギルドに降ろす数だって、普通のポーション業者と取り引きする数と同等の数を降ろしてます。学生がですわよ? 何のためにあれ程の量を作る必用が有りますの? アリスは贅沢しなければ家族と遊んで暮らせるだけのお金を既に持って居るわ?」


「そうなのか? エリザベート」


「はい、アリスの資金を今私が預かっておりますが、それだけの金額は充分に有ります。最初はただの守銭奴かと思っておりましたが、ギルドに降ろすポーションの種類を増やしたり、明らかにそれだけでは説明が付かない数です」


「それだけ金が必用と言うことか」


「お兄様、エザリア様の所へ行きましょう」


「聖女候補が5人も現れた理由か・・・そうだな、解った」


 その頃俺は、セシリーとセリーヌと3人で、いよいよ自由研究を何処にするか決めていた。


「魔道具研究会?」


「はい、私はそこにしようかなと」


「確かに面白そうですわね」


「セシリーは決めて居ないのですか?」


「私はアリスと同じ所にするともう決めておりますわ」


「セシリー、何故そこまで拘るんですか?」


「だって貴女の傍にいた方が色々と学べそうでしょう?」


「部屋割りの時にあれだけ言っておいて、よく言いますね」


「あれは申し訳なかったと思っていますわよ。まさか平民の貴女がこれだけの力を持っているとは思いませんでしたもの」


「まあ別に一人部屋のおかけでポーションが作れるから良いんですけどね。それよりセリーヌは?」


「私もアリスと同じ所です」


「セリーヌまで」


「だってやはりアリスの知識は欲しいですもの」


「じゃあ本当に魔道具研究会で良いんですか?」


「構いませんわ」

 

 結局俺達は3人で魔道具研究会への入会申請を出しに行った。


「おお! 遂に今年初の新入生が来たぞ!」


「三人も来たわ!!」


「へ? 魔道具研究会ってそんなに人来ないんですか?」


「そうなんだよ」


「去年はゼロだったからね」


「私の時も私一人よ」


「何で!?」


「まあ、それは、将来性が無いからだろう」


「そうなんですか?」


「もしかしてアリス、それを知らないで魔道具研究会にしたんですの?」


「セシリーは知ってたんですか?」


「え~と、常識ですね」


「セリーヌも!? てか何で魔道具研究会が将来性無いんですか!?」


「いやほら、魔道具って基本ドワーフが作るだろう? 人族がいくら勉強しても、ドワーフは雇ってくれないよ」


「いやいや、ちょっと待ってくださいよ。何故ドワーフしかそもそも魔道具を作らないんですか?」


「いや、そりゃルーン文字が読めないからだよ」


「え? 皆読めないんですか?」


「読めるの?」


「普通に読めますけど?」


「「「おい!!」」」


 ちょっと待て、何故読めない。そもそもポーションの瓶を作りたいから俺は魔道具研究会に入りたいんだ。勉強すれば誰でも読めるだろう普通。


「前提がおかしい、何故君はルーン文字が読める」


「だって勉強したから?」


「そうじゃなく、何故そもそも君は勉強しようと思った!?」


「そりゃ幼い頃色々とあって、必用だと思いましたから」


「ルーン文字って基本特種な魔力を持っていないと読めないのよ? それは種族特性で、その波長は殆どがドワーフが持っているの」


「でもじゃあなぜ私が読めるんですか? 私は聖属性しか持ってませんけど?」


「ですわよね? 本当に読めますの?」


「失礼な! なら簡単な魔方陣を今から私が書きます!! この中で火属性はセシリーですね?」


「ええ」


「では火を起こす魔方陣を今から書きます。羊皮紙!」


「あ、ああ」


 そこに俺は初歩の初歩である火を起こす魔方陣を書いた。


「ここに魔力を流してくださいセシリー」


「わ、解りましたわ」


 ボワ!!


「嘘!?」


「はあ?」


「魔方陣も合っているわ」


「てか先輩がた、魔方陣読めないのに何故魔道具研究会を?」


「ああ、魔道具研究会は様々な変わった魔道具の効果を検証するための研究で、魔道具を作る目的では無いんだよ」


「作りたいんですけど良いですか?」


「それは勿論、つくれるならね」


「うん! なら自己紹介からするわね、私は五学年、この魔道具研究会会長のリーゼロッテドルクネスよ」


「僕は五学年、副会長のクロードブランシュ」


「私は三学年、アデットカイザーよ」


「アリスです」


「セシリーフランソワですわ」


「おお! フランソワ家のご令嬢、まさかの王族が!」


「私はセリーヌホルストと申します」


「自己紹介はこんなもんだね、では改めて、ようこそ魔道具研究会へ」


 と言う事で、俺達は魔道具研究会へ入った。俺はその日から魔道具の勉強をはじめた。先ずは様々な魔道具の基本構造から覚えて行く必用が有りそうだ。


「本当に一度のめり込むと周りの声が聞こえないんですのね。ポーションをあれだけ進化させた理由が解りましたわ」


「さっきから呼んでも全く無反応ですものね」


「あの子、例の特待生よね?」


「そうですわ」


「三学年でブラッディドールと言えば悪魔のように言われてたけど、実際はあんなに勉強熱心で可愛らしい子なのね。噂は当てにならないわ」


「あ、アデット先輩、ちょっと聞いて良いですか?」


「何でも聞いて頂戴、私の解る事なら答えるわ」 


「ありがとうございます。基本魔道具と言うのは、軌道術式を予め作って置いて、そこに魔力をながす事によって現象を起こす道具とここに書いてあります」


「そうね、間違い無いわ」


「では魔法スクロールとなにが違うんでしょうか?」


「良いところに気が付いたわね、まさかこの短時間でそこまで読み解いてるとは驚きだわ。

 先ず魔方スクロールと言うのは、魔法その物を具現化させる物を言うの。例えばそこに上位魔法の魔方陣を描いて置けば、相応の魔力を流せば、属性関係なく発動させることが可能性なの」


「属性関係なく!? じゃあ例えば私がキチンとした魔法スクロールを持っていれば、火属性だろうが水属性だろうが関係なく発動させることが出来るんですか!?」


「そうよ、アリスさんは聖属性だけど、魔導コンロを使った事は?」


「勿論有ります」


「あれ火属性よ」


 俺は脳天に痛打を食らった。そうだ、魔導コンロは確かに火属性だ。あれは本来内蔵されている魔石が火種になるが、魔法が使える者なら誰でも魔石はいらない。魔力をそそぐだけで使える。


「あ! 確かに」


「私も何も考えずに使っていましたわ」


「わたしもです」


「魔道具と言うのはとても便利だけど、それがどの様にして動いて居るかと言うのをじつは殆ど知られていないのよ。

 さて質問に戻るわね。さっきも言ったように、魔法スクロールは魔法その物を発動させることが目的で作られているの。それに対し魔道具と言うのは目的の為に造られているの」


「目的の為に?」


「そう、例えば魔道コンロ、これは料理をする上で熱を加える事を目的としているのよ。だから魔法スクロールとは根本的に違う物なのよ」


「よく解りませんわ、結局は魔方陣を描いて魔力を通し魔法を発動させているんですわよね?」


「いや、セシリー、全然違います。何となく解って来ました」


「何が違うんですの?」 


「魔法を使う上で、必用なのはイメージ。詠唱はそのイメージを言葉に変えて居るだけ。だから目的を持った魔道具とは違うんです。

 例えば料理をする上では、ファイアボール程火力は必用無い。必用なのは料理を暖めたり焼いたりする火力。つまり魔方陣その物が違う。ですよね?」


「はいその通り、ファイアボールのスクロールは火炎で対象を焼き殺す為の魔方陣。魔道コンロは料理を焼いたり煮たりするための魔方陣を使用するのよ。だから根本的に目的が違うの。その部分は魔道具を解析する上でとてもたいせつな事よ。

 例えばアーティファクト何て物は、最初何を目的に使う物なのか解らないわよね? その場合解析する上で、似通った魔方陣を探す事からはじめるの。そうするとぼんやりとそのアーティファクトが何のために造られたか解って来るでしょう」


 つまりポーション瓶は中の物の酸化防止等の魔方陣が描かれて居るんだろう。


 読めても単語の意味が解らなければどうにもならない。これは様々な魔方陣のルーン文字を解析して、それぞれの単語が意味する物を読み解いて行く必用が有るな。


「でもアーティファクト何てそもそもルーン文字ですら無いんですよね」


「そうなんですか?」


「そうよ、だから解析がすごく難しいの。まあルーン文字だってそもそも解らないんだけどね」


「どんな文字何ですか?」


「ここにも一つ解析を依頼されている物があるから、見せてあげるわ」


「解析依頼何て受けるんですか!?」


「それはそうよ、ここは一応高等魔法学院よ? これね」


 ん!? この形って・・・・


「ほら、ここを半分に割ると、ここに魔方陣があるでしょう」


「はあ? 嘘だろう!?」


「何!? 解るの!」


「え!? ・・・・・」 


  やべえ、思わず声が出ちまった!!


「あ、ああ、まあ、古代の書物も見てたから、何となく意味は解ります。これ掃除道具みたいですね。ここが一部魔方陣が消えてしまっているから動かないんだと思います。書きますか?」


「やってみて!!」


 何故漢字・・・吸引と言う漢字が消えかかってている。これを正しく書けば動くだろう。



 ブイ~ン



「「う、動いた!!」」


「信じられないわ! まさか古代文字が読み書き出来る人が居るなんて!!」


「私にも何が何だか・・・」


 まあ漢字でも魔方陣が書けることが解ったのは素晴らしい進歩だ。これでポーションの瓶が作れそうだ。






何故漢字なのかはもっと後に解るでしょう。

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