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第1回姉のための家族会議!


「とりあえずみんなで意見だしあっていくか〜」


突然始まった会議に私は戸惑っているけど、そんなのお構いなしに双葉が進めていく。


「はいはい!双葉兄ちゃん!俺意見あるよ」


そう元気に手を挙げているのは優だ。


「お、優!」


優は自信満々って感じの顔をしているけど一体何を言うつもりなんだろう。

嫌な予感しかしないけど...。


「大前提としてだけど、男と喋っちゃだめ!」


「ちょっ」


喋っちゃだめはさすがに無理じゃないかい...?

絶対喋る機会あるもん!もう昔のような私じゃないんだから!男の子の友達いるんだから!


しかし双葉は「それは当たり前だな」 と呟いてホワイトボードに書いていく。


「じゃあ他にはー?」


「って待って!喋っちゃだめは無理よ」


そのまま進めようとする双葉を全力で止める。


「え、どうして?」


そんなコテっと首傾げて可愛い顔しても姉さん異論があるんですから。

他のみんなもきょとんって顔しないの。


「だって自由行動の班男子もいるもん...」


そう言った瞬間みんなのせっかくのイケメン顔がぽかんとした。


(あ、これ内緒にしとけばよかったかも...)


ゆかはそう後悔するが、それはもう遅い。


「姉ちゃんのばか」

「ほんとにばか」


さっきまで相槌をうってばかりいた瞬と怜がようやく口を開いた。

怜は少し目がうるうるしている気がする。


「なんで男と同じ班なんかになっちゃったの」


隣の席に座る瞬はいつもよりその目が怖い。


(う、本気で怒ってる...こんな瞬久しぶりだ)


「なんていうか、流れで...」


「流れって!修学旅行のひとときをお姉ちゃんと過ごせるなんてどんだけ幸せものなんだそいつら」


双葉は「羨ましい」とペンを握りしめている。

本当に弟たちに愛されていることを改めて実感する。

今はそんなことを呑気に考えている暇はないのだけれど...。


「まぁまぁ、奏ちゃんもいるしそんな心配することじゃないよ」


「え...俺聞いてなかった」


そうショックを受けているのは瞬だ。

そういえばこの前図書室で会った時仲良くなっていたことを思い出す。


(そういえば奏ちゃん言ってなかったのなんでだろう?あんなに仲良さそうにしてたのに)


奏はこうなることを予想してゆかのために言わなかったのであろう。

それをゆかはつい言ってしまったのだった。


「うーん、まだ奏兄ちゃんいるのはましか...」

「奏兄は信頼できるし...」


ほっ...

奏ちゃんの名前を出したら少し落ち着いたみたいだ。

さすが小さい頃から一緒にめんどうを見てきただけあって弟たちの奏ちゃんに対する信頼は抜群だ。

奏ちゃんを誘った昔の私グッジョブ!


「でも他に男いるんでしょ?絶対2人にならないように気をつけてよね!あとなるべく話さない!これは決定事項で」


そう言ってとりあえず解散となった。

まぁ解散といっても


「お姉ちゃんは明日のために休んでよ、あとは僕たちで決めとくから」


というもので私以外で話をまだするらしいけど...。


(私の修学旅行なのに本人不在で大丈夫なの...?)


とも思ったがこれ以上いてもまた何かうっかり口を滑らして、弟たちに問い詰められそうなので大人しく部屋に戻ることにした。


もちろん部屋に戻る前に少し拗ねている弟たちをぎゅっと抱きしめてご機嫌はとってきたのだけど。


(はぁ、明日の朝一体何言われるんだろう...。てかこれ以上なに話し合うつもりなんだろう)



明日はいよいよ修学旅行だ。

前日の夜だというのに相変わらずにぎやかな夜を過ごした。

弟たちの過保護ぶりをどうにかしなければいけないと改めてゆかは実感するが、リビングの方から聞こえてくる弟たちの声と共に明日のことで胸を弾ませながら眠るのであった。


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