波乱の予感...?
ふぁ〜眠い。
早起きしてゲームしたからだなぁ...。
そう思いながら今日も瞬と一緒に登校している。
今日も瞬はモテモテで、何度か声掛けられているのをそれとなくかわしている。
「なんか姉貴眠そう?」
そう瞬が首をこてんとしながら聞いてくる。
「んー実は朝から怜とゲームしてたの。あの時は大丈夫だったんだけど今になって眠くなってきたかも」
「ゲーム?」
「そう!2人とも早くに起きちゃったから朝から夢中になっちゃったよ」
「なるほどね。そういえば朝めずらしく怜いたもんね」
そんなことを話しているとあっという間に学校についた。
うちから学校までは徒歩10分ほどで、私は近さでこの高校を選んだと言っても過言ではない。
「それじゃ、また家でね!」
私がそう言って別れようとすると瞬が突然手をひいて抱きしめてきた。
「しゅ、瞬?なぜ?」
私は恥ずかしさのあまり顔が赤くなっているだろう。
なんで抱きしめられているのか全くわからなかった。
「んーなんとなく。今日はそういう気分だったの。じゃ姉貴今日も一日頑張ってね」
と瞬は手を振りながら教室に向かっていった。
(いや〜ほんとになぜ?いつもは人前で抱きついたりしてこないのに...相変わらず自由気ままな弟だなぁ)
そう思いつつ教室に入るとさっそく琴葉ちゃんが声をかけてきた。
「ゆかちゃんおはよ!朝から抱きしめ合うなんてさすが仲良いね〜」
「うっ、おはよう...やっぱり目立ってた?てか一方的に抱きしめられてただけなんだけども...」
「もう注目の的だったよ!みんなすごかったんだから」
「あはは...」
「成瀬さん、おはよう」
「お、おはよう」
今日も通りすがりにクラスメイトたちも挨拶をしてくれる。
そういえば最近毎日クラスの男子たちと挨拶をしている気がする。
と言っても挨拶だけなんだけど...
でも毎日挨拶してくれる男子の顔と名前はバッチリ覚えた!一歩前進かな...?
「そういえばゆかちゃん今日転校生くるんだって!それもこの学校にはいないタイプのイケメンらしい...!」
「転校生...?しかもいないタイプっていったい...?」
「ん〜一言で言うとチャラいらしい!」
チャラい...って確かにうちの学校は結構真面目な人が多いかもだけど。
一体どんな人なんだろう...ってか琴葉ちゃんはさすがの情報通だ。
私は転校生のことなんか全く知らなかった。
「じゃ、始めるぞ〜」
チャイムがなったと同時にドアを開けながら先生が入ってきた。
そしてその後ろを転校生?の子がついてきている。
「もう知ってるやつもいるかもしれないが、今日からうちのクラスに転校生がきたぞ、じゃ自己紹介よろしく」
そう先生が言うと転校生の子はこちらを向いて微笑みながら
「俺、一条綾人!これから仲良くしてね〜」
と軽く言った。
(す、すごい。緊張とかせずにあんなに軽い感じで...)
とゆかは思っていたが周りはざわざわしていた。
「ゆかちゃん...噂通りのイケメンだね」
琴葉が振り返りながらゆかに話す。
一条くんは確かにイケメンだ。
そしてうちの弟や周りの人にはいないタイプなのはよくわかる。
少し長めの髪に制服も初日ながら気崩しているし...。
(これがチャラいと言うやつなのか...)
まぁまともに男子と話せない私がこの人と関わるのは時間がかかりそうだな。
とかそんなことを考えながらゆかは綾人の方を見ていた。
すると目が合い、綾人は少し驚いた様子で言ったのだった。
「天使がいる...!!」 と。




