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妹だと思ってた (立花 奏 視点)



俺の幼なじみは昔からよくモテてた。

俺が彼女に出会ったのは幼稚園に入ったときだ。

彼女を一目見たとき天使がいるんじゃないかと思った。

それほどに彼女は可愛かったんだ。


それからはうちの親とゆかの親同士が仲良くなったこともあり、互いの家に行き来することが多くなった。

ゆかと出会った時はまだ瞬しか生まれていなかったのが今では4人も弟がいる。

彼らが生まれた時からずっと一緒にいた俺は本当の兄弟のように過ごした。


でも瞬だけはあんまり懐いてくれなかったんだ。

ずっとゆかにくっついていて、今思えば俺にゆかが取られると思ったのかもしれない。


ゆかはいつも俺の後ろをついてきてた。

俺は本当に妹ができたような気持ちだった。

兄のように慕ってくれるゆかが可愛くて仕方なかった。


あれは俺達が高校生になった時の話だ。

ゆかは入学早々注目されていた。

中学の頃よりずっと大人っぽくなった見た目につい俺もドキッとしてしまうほどだ。


それを見かねて瞬が久しぶりに俺に会いに来たんだ。

ゆかに変なやつがくっつかないように阻止して欲しいって。

正直な話俺もゆかが誰かのものになるのが嫌だった。

ゆかには幸せになってほしいとは思っているが、他の誰かと笑っていてほしくないって思ってしまう自分がいたんだ。


まぁゆかの人気は半端なかったから苦労はしたけど一応自分の任務は果たせたかなって思う。

てか俺の言葉だけで諦める男子たちは本当に意気地無しだ。

結局ゆかへの気持ちはその程度なのかって。


今は瞬が頑張っているのをそっとフォローしているだけだ。


高校生になってなかなか話せなくなる日々が続いた。

ずっと一緒にいた幼馴染が少し遠く感じていた。


でも久しぶりに話したゆかは何も変わってなかったんだ。


「奏ちゃん奏ちゃん」


って相変わらずあだ名で呼んでくるし

俺のことを信頼してくれてるのが伝わる。


ずっと妹のような存在だと思ってたんだ。

でも少し離れた時にそれが変わっていた。


幼馴染は美味しいポジションだって思っていたけどそれは間違えだったらしい。

簡単にこの関係を崩すわけにはいかないしな。


この気持ちを伝えたら君はどんな反応をするんだろう。

俺のことを避けてしまうのかな。

きっと俺は臆病だから気持ちを伝えれない気がしてくる。

ゆかの幸せを1番に思っている反面自分の気持ちに嘘をついて生きていくんだきっと。


でも昔も今も自分の気持ちに変わらないことがあるよ。

それはゆかを支えたいって思う気持ちだ。

これからも辛いことがあったら俺を頼って欲しい。

いつまでも味方でいるからね。


「君が好きだ」



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