放課後デート
「姉ちゃん!デートどこに行きたい?」
嬉しそうな顔で優が聞いてくる。
「デートって少し寄り道してくだけだからね?」
「それでもデートなの!それに僕の憧れてた姉ちゃんと放課後デートだよ!今日は姉さんと同級生の気持ちなの」
確かに放課後に優と出かけるのは不思議な感じがする。
「そうだ姉ちゃん、最近できたって噂のショッピングモールとか行ってみない?」
優が提案をしてくれる。
「あ!そこ行きたかったの!めちゃめちゃ大きいって琴葉ちゃんが言ってたんだ〜〜」
「よし!じゃあ決まり!行こ!」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ついた〜!ほんとに大きいね!」
ついついキョロキョロと見回しちゃう。
思ってた以上の大きさで行ってみたいところがありすぎてふらふらしちゃう。
「姉ちゃんはしゃぎすぎだよ、はぐれたらいけないし手つなご?」
「いやいやさすがに大丈夫だよ〜」
この年で弟と手を繋ぐのはなんだか恥ずかしい。
そう言って断ると優はわたしの手を取って
「もう!デートだって言ったでしょ?手を繋ぐのは普通なの」
と強引に手を繋いでくるのだった。
(うぅ、なんか目立ってる気がする。やっぱり優かっこいいもんね。)
そんなことを思っているゆかだが実際2人はお似合いのカップルにしか見えない。
美男美女に惹き付けられて誰もが振り返ってみてしまうのだ。
「姉ちゃん服見に行こうよ!僕が姉さんに似合う服コーディネートしてあげる!」
「ええ!いいの?」
「もちろん!僕が選んだ服着てもらうの夢だったんだ〜」
優はすごくセンスがいい。
たまに自分の持ってる服でコーディネートをしてもらうのだが私の好みドンピシャに仕上げてくれる。
「あ、あの店とか姉ちゃん好きそう!」
「確かに!あそこ行ってみよ!」
店に入るとほんとに私の好きそうな服ばかりだった。
ほんとに色々あってこれは悩んでしまう。
「よし!姉ちゃんとりあえずこれ試着してみてよ」
「もう決めたの!?」
「うん!早く早く〜〜」
渡された服を着て優に見せる。
「ど、どうかな??」
「最高だよ!やっぱり世界一可愛い」
「それは大袈裟」
とそんな感じでどんどん試着していきたくさん服を買ってしまった。
というかほんとに優はセンスがいい。
どれも私に似合うように選んでくれた。
「優本当にありがとうね!どれも可愛すぎて着るの楽しみだよ〜!」
「いーえ!僕も早く着てるとこみたい!」
その後も色んなお店に行って買い物をした。
久しぶりにショッピングモールに来たからついついいっぱい買いすぎちゃったかもしれない。
優も少しは買い物をしていたがなんだかたくさんエスコートされてほんとにデートみたいだった。
「あの、姉ちゃん、最後にお願いがあるんだけど?」
「お願い?」
「そう!僕姉さんとプリクラ撮りたい!」
「プリクラか〜!今日はたくさん楽しませてもらったし全然いいよ!撮ろ!」
「やった!姉ちゃんとプリクラ〜!」
そう言いながらゲームセンターへと向かった。
最近プリクラとか撮ってなかったからいろいろ変わってて新鮮な気分だ。
「よし!姉ちゃん撮るよ〜」
そう言いながら優はスタートボタンを押す。
「あ!ポーズどうしよう!」
そう焦っていると優が私の頬にキスをしてきた。
「ゆ、優?」
「えへへ、こういうの憧れてたんだ...」
その後も優が全部ポーズを決めてくれて撮った。
私は顔が真っ赤になっちゃってそれどころじゃなかったんだけど...。
「もう優〜びっくりしちゃったじゃない」
「だって今日は姉ちゃんの彼氏の気持ちだもん!真っ赤な顔の姉さんも可愛かったなぁ」
「うっ...その写真私にちょうだいよ。恥ずかしい」
「だーめ」
そう言って優は大切そうにカバンにしまった。
「これは姉ちゃんとのデート記念なんだから。僕の宝物なの」
弟と少し寄り道をしてくつもりがほんとにデートをしてるみたいだった。
(恥ずかしいこともあったけど、ほんとに楽しかったなぁ)
「今日は本当にありがとね姉ちゃんでも家に帰るまでがデートだから」
そう言いながら優はまた手をとり歩き出すのだった。




