姉ちゃんは僕のもの
聖くんと別れた後も優は不機嫌そうに隣を歩いている。
しかも私の腕をがっちりと掴んで離さない。
「ね、ねえ優?」
「なに?姉ちゃんが悪いんだからね」
「えっと...ごめんね?」
「男子と話して一緒に帰るなんて!僕達の姉ちゃんなのに!!」
「それは...だって私も男子とかと交流深めたいもん」
「僕が一生一緒にいるのじゃダメなの?」
と真面目な顔して上目遣いで聞いてくる。
「まったく優はほんとにお姉ちゃんのこと大好きねぇ」
そう少しからかったように言うと
「そんなの当たり前でしょ」
となんの恥ずかしげもなく言ってくる。
さすがに照れるしそのキラキラした顔で見つめられると弟じゃなかったら恋してただろうと思う。
「·····ってちゃんと反省してる!?第一なんで1人で帰ってたの?」
「だって今日いつも一緒の子用事あったから」
「そう言う時は僕を呼んでよね!姉ちゃんに呼ばれたら直ぐに駆けつけるんだから」
「今度からそうするよ。心配かけてごめんね」
そして優はぎゅーっと私を抱きしめてきた。
「もうもうっ」
そう言いながら頭をスリスリしてくる。
「優ここ外だからさすがに恥ずかしい...」
「いいの!姉ちゃん僕のものアピールだから!」
(うぅ...うちの弟の破壊力恐るべし)
しかし傍から見たらこの光景は少しおかしなものかもしれない。
優はジャラジャラとアクセサリーを付けていてパッと見ヤンキーだ。
そんなこがこんなに甘えているのだから。
(うーん、この状況どうにかしなければ。何かいい方法はないかな...?)
「あ、そうだ!優これからどっか寄り道して帰らない?」
「え、いいの!?わーい姉ちゃんとデートだ!」
パッと顔をあげて笑顔で見つめてくる。
どうにか機嫌を取り戻してくれそうだ。
(ナイスアイディア!わたし!)




