幼馴染
「あ!ゆかじゃん」
「わ!奏ちゃん!なんだか久しぶり」
図書室に入ってきたのは奏ちゃんだった。
奏ちゃんは小さい時から私と仲良くしてくれてる唯一の男友達だ。
まぁ私から見たら男友達というより兄みたいな存在で、昔からよく面倒を見てもらってた。
「ゆ、ゆかちゃん。そちらの方はもしや立花奏くんでは?」
琴葉ちゃんがこそこそと私に質問してきた。
「うん!そうだよ!琴葉ちゃん知ってたんだ〜」
「知ってるも何も!うちの学年では聖くんと並んでの人気者だよ!!」
「そうだったの?奏ちゃんとは幼稚園の時からの幼なじみなんだ〜」
(さすがゆかちゃん。幼馴染もスペックが高い)
「あ!奏ちゃん!この子は親友の七森琴葉ちゃんだよ」
「ほ〜七森さんね!立花奏です。いつもゆかがお世話になっております」
「いやいや、こちらこそ!」
なんだか2人は親みたいなやり取りをしている。
それにしても奏ちゃんと会うのは久しぶりだな〜。
去年も学校で会うことはほとんどなかった気がする。
それはゆかと奏のクラスの校舎が違うことにも原因があるだろう。
するとその時また図書館のドアが開いた。
「姉貴迎えに来た」
「あ、瞬!わざわざごめんね!!
」
「いや。いいんだ。てか奏兄も来てたんだ」
「うん!さっき会ったの〜〜」
そう言うと瞬がこちらに近づいてきた。
「よ!瞬!」
「奏兄いつもありがとね。お世話になってる」
「それは全然大丈夫!」
瞬と奏ちゃんがそんな会話をしてる。
そんなに仲良かったっけ?
昔からあまり周りに関心がない瞬は奏ちゃんと話していたイメージがあまりなかったから驚いた。
「お世話になってるっていつの間に仲良くなってたの?びっくりしちゃった」
「ま、まぁな。いろいろあるんだよ」
奏ちゃんはそう言ってるがなんだか誤魔化されてるような気もした。
(ま!仲良いのはいいことか!)
ゆかは知らないが奏はゆかが1年のときに裏で手を回していた瞬の助っ人だ。
奏は男女ともに好かれ人望が厚い。
そのため男子たちのゆかへの好意を阻止をそれとなくしていたのだった。
「さ!瞬帰ろ! 奏ちゃんも琴葉ちゃんもまたね〜」
「おう!またな!」
「また明日〜!!」
(久しぶりに奏ちゃんに会えて嬉しかったなぁ。相変わらず兄っぽくて安心する)
そんなことを思いながら瞬と家へ帰るのであった。




