いつもと違う朝
月曜日の朝学校につくと早速琴葉ちゃんに先日の出来事を報告した。
「なるほどね〜やっぱり弟離れは無理だったか」
「やっぱりって!?まさか分かってたのか」
「まぁあんな弟がいたら普通無理よね」
「そうなの!みんな可愛くて無理だった。なんであんなに甘え上手なんだろうねもう」
(あ、そっちか。まだゆかちゃんは弟くんのゆかちゃんに関することだけ腹黒くなることに気づいてないのね)
危うくポロッと言ってしまうところだった。
あの弟にバレたら大変なことになると冷や冷やした。
「まぁ弟離れは無理だったけど恋は諦めてないからね。それに私学んだことがあるの」
「学んだこと?」
「そう!弟たちに男の子と話したりする時はバレないようにしなきゃいけないってこと!」
(やっと気づいたんかーい!!!)
そう心の中で琴葉は1人でツッコんだ。
「ん?てことは誰かと話したってこと?」
「うん!聖くんとたまたま会って話しかけてくれた」
「聖くんってあの生徒会長の!?」
「そうそう〜話しやすかったなぁ」
「よかったじゃん!聖くんはかっこいい上に優しいって人気者なんだよ」
「そうだったんだ!私のことも覚えててくれてたからきっといい人なんだろうなぁ」
·····ってか私情報に疎くない!?
これまで全然男子と話そうとしなかったのもあるのかな。頑張るって決めたしもっと積極性が大事だよね····
「また学校とかで話せるといいね」
「うん!てか私からもみんなと話しに行かないとね!そう決めたのに全然実行してなかったよ」
ゆかは気合を入れて意気揚々としている。
「あ、成瀬さんおはよう」
聖くんが学校にやってきて挨拶をしてくれた。
話しかけてほしいって言ったの覚えててくれてたのかな。うれしい。
「あ!聖くんおはよう!一昨日ぶりだね」
「そうだね。学校で話すのは初めてだけど迷惑とかじゃないかな?」
「それはもちろん!全然ウェルカムだよ」
「それはよかった!」
そう笑顔で言いながら聖くんは自分の席へと向かった。
「さすがゆかちゃん。モテモテだねええ」
「いや!そんなんじゃないからね。聖くんの優しさだよ」
とその時
「な、成瀬さん!おはよう!」
「お、おはよう」
クラスの男子たちも続々と挨拶をしにきた。
みんなゆかと話すチャンスを狙っていたのだ。
聖がゆかに話しかけたのを機にみんな話しかける決心をしたらしい。
「わ!おはよう」
ゆかがそう笑顔で返すと男子たちはとろけ切った顔をしてかえっていくのであった。
「琴葉ちゃん...大変!なんかいっぱい話しかけられる」
「ふふふん!ゆかちゃんはかわいいからっていつも言ってるでしょ!」
「いや!絶対私が話したいって言ってたのに気を使ってくれたんだ。聞かれてたとは恥ずかしい」
そこからもクラスの男子たちの挨拶の列は続く。
挨拶だけでもゆかと話せて男子たちは嬉しそうだ。
「姉貴〜間違えて姉貴のお弁当持ってきてた」
そうドアからぴょこっとゆかを呼ぶのは瞬だ。
その瞬間クラスの男子たちは空気のように気配を消し散らばっていったのだった。
(わ!さすが瞬くん!この列を一瞬で...)
運の良かったことに瞬はゆかの周りに人だかりができていたことに気づいていなかったらしい。
でももちろんクラスの男子たちに圧をかけながらゆかの元へ向かう。
「ごめん〜わざわざありがとね!」
「いや、いいんだ。会えて嬉しいし」
弟の優しさに感謝しながらゆかは弁当を受け取る。
我ながらいい弟を持ったな〜とゆかは感心しているがクラスメイトはこれを見て
((いや!カップルかよ!!!))
と心の中で思っているのであった。
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おまけ (クラスの女子たちの反応)
「お!やっと男子たち話しかけに行ったよ!!」
「この光景が見たかったの!!」
「てか聖くんが話しかけに行ったのやばかったよね」
「「わかる!!」」
「聖くんゆかちゃんの彼氏候補ありだわ」
「「それな!!」」
·····数分後
「やっぱ成瀬姉弟最高だわ」
「なにあの美男美女」
「姉弟じゃなかったら完璧にカップルでしょ」
クラスの女子たちはみんなゆかの可愛さに惹かれ、もれなく全員ゆかの恋見守り隊&ゆかファンなのであった。




