僕の原動力 (双葉視点)
僕の中の1番は昔からお姉ちゃんだった。
モデルを始めたのもお姉ちゃんがテレビを見てかっこいいって言っていたから。
僕もお姉ちゃんに褒められたかったんだ。
「おはよ〜」
毎朝お姉ちゃんは僕の次に起きてくる。
眠そうな姿を見れるのは僕だけの特権なんだ。
「おはようお姉ちゃん!今日はお姉ちゃんの好きなフレンチトーストだよ」
「わぁ!ほんとに!?」
お姉ちゃんが目を輝かせながら焼きたてのフレンチトーストを見ている。
その姿はいつもよりなんだか幼く見えてすごく可愛い。
(ほんとに嬉しそう。作ってよかった。)
「双葉ほんとに毎日ありがとね!忙しい時は全然無理しなくていいからね」
「いいの!これは僕の特権なんだから」
「特権?」
「毎朝お姉ちゃんを1番に見れること!それだけでやる価値があるんだよ〜〜」
そう言うとお姉ちゃんは少し恥ずかしそうに笑っている。朝から幸せな時間だ。
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みんなを送り届けた後、僕も仕事へ向かう。
始めた理由はお姉ちゃんだけどモデルの仕事はとても好きだ。マネージャーの石崎さんもすごく優しい人だしほんとに自分は恵まれているなと感じる。
「双葉くん今日もいい感じだね!」
カメラマンさんの音に合わせながらポーズをしていく。
数枚撮り終わって休憩しているとドアのノックが聞こえてきた。
「双葉くん今日はよろしくね!」
入ってきたのは同い年ぐらいで今人気のモデルの女の子だ。
(そういえば今日はこの子との撮影もあるんだっけ...)
「あ、うん。こちらこそ」
一緒に撮る子は何度か撮影したことがある子だった。
モデルの子はやっぱり可愛い部類に入るんだろう。
でも双葉にとっては姉以外みんな同じに感じてしまう。
(それになんだか苦手なんだよなぁこの子。好意がすごく見えるというかなんというか)
そんなことを思いつつもなんとか今日の仕事も乗り切った。そして姉の待つ家にすぐに帰るのだった。
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家に帰ると姉がソファで眠っていた。
ほかの兄弟はまだ帰ってきてないらしい。
(まったくこんなに無防備に寝ちゃって...)
すやすやと寝ている姿はとても可愛くて愛おしい。
気持ちよさそうに寝ている姉の頭をなでていると起きてしまったようだ。
「·····おはよ···双葉帰ってきてたんだね」
「うん!ただいま〜ってこんなとこで寝てちゃダメでしょ!風邪ひいたら困る」
「えへへちょっと横になるだけのつもりだったのが寝ちゃってた」
「もう次からは気をつけてね!」
「はいはい、なんだか双葉お母さんみたいだね。ありがとね」
そう言いながらお姉ちゃんは僕の頭を撫でてくれる。
疲れている身体も不思議と軽くなる。
お姉ちゃんがいてくれるから僕も頑張れる。
(やっぱり僕の原動力はお姉ちゃんだ)




