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あるモノの計画
もういつからか分からない。
暗い泥のような中に我は縛られ、閉じ込められていた。
突然だ。
突然、重くのしかかっていた力が消えた。
窮屈な眠りから我は目覚めたのだ。
自由。何と素晴らしいのだろう。
我を見れば皆、我が虜になる。我をめぐり争う。
何と素晴らしいのだろう…!
もっともっと、我を求め、争うがいい。
ああ!それなのに!
我を求めぬ忌まわしい者…! おぞましい火を向けてきた者…‼︎
ああ!憎らしい!どうしてくれよう。
…そうだ。そうだ!やり方を変えよう。
昔、大国を滅ぼしてやったように。
我に仇なす者よ、ヒトの欲望に炙られるがいい。




