第一章 The fate of criminal あらすじ
少年たちのクリミナル 第一章「The fate of criminal」のあらすじです。
第一章を読まずとも、本文と登場人物及び用語紹介を読んでいただければ第二章の内容にも付いていけると思います。
また、第一章を読んでいただけた方もこちらを読んで復習をしていただければ、第二章をより楽しんで読むことが出来るかと思います。
しかし本文は作中の内容を大いに縮約したものであるため、本作品を全て読んでから第二章を読むことを推奨いたします。
北海道札幌市に位置するアジア最北の歓楽街『すすきの』。そこでは昼夜問わず娯楽と快楽、そして犯罪で溢れかえっていた。
高校3年生という若さでありながら、時として大人であることを求められる心理的モラトリアムの狭間を生きる青年『椎名遊大』と『須藤七海』は、自宅学習期間のある日、自身が働いているバイト先のレンタルビデオ店で金銭目的の強盗に襲われる。
刃物や銃を突き付けられ、成す術がないかと思われた2人だったが、遊大は七海が強盗に暴行を受けたのをきっかけに機転を利かせ、七海の能力『窃盗罪』を駆使して出来た隙を突き、警察への通報も済ませ状況を一転させたかと思われた。
しかし遊大は人質のフリをしていた強盗団の仲間にバッドで頭を殴られ、そのまま意識を失ってしまう。
警察の到着は目前まで迫っていたがそれを良しとしない者が強盗団以外にも居た。それが『沙月遥』、『花咲黎華』、『キシ』の3人である。
強盗団は今まさに遊大の命を奪おうと床に伏した彼に向かって刃物を高々と突き上げたが、窃盗罪の能力で強盗団の攻撃は軌道を逸らし、遊大の命を奪うまでにはいたらなかった。そして遥は七海が自分たちと同じ犯罪の呪い『クライムスペル』に障られていることを確信する。
黎華の『詐欺罪』、キシの『傷害罪』、そして遥の『殺人罪』の能力を駆使して3人は強盗団を撃退、そして七海を含めた自身等がクライムスペルに障られていることを警察に悟られないようにするため、意識を失ったままの遊大と能力者である七海を連れて裏口から退店し『逃亡罪』の能力者である『木村周子』の手を借りてアジトへと帰還する。
一連の事件から約7時間が経った後、遊大は見知らぬ部屋で目を覚まし周子と黎華に出会う。周子が怪我の治療をしてくれたおかげで幸い大事にはいたらなかった。
やがて買い出しをしていた遥、キシ、七海、そして『脅迫罪』の呪いに障られた少年『西連寺冬馬』が帰宅し、自身の窮地を救ったのは彼等であることを遊大は悟った。
そしてそこで遊大は、犯罪に密接に関わった被害者に生じる呪い『クライムスペル』のこと、クライムスペルに障られた少年少女が世間の目から隠れ、解呪の方法について模索しながら日々の生活のためにすすきのを取り締まる組織『アンチクリミナル』のこと、そしてクライムスペルに障られているアンチクリミナルのメンバーは世界中からその身が狙われていて、命の危険すら生じるまるで救われない運命にあることを聞かされる。
以上の点から遥は遊大に今日のことを全て忘れた上で、今後はアンチクリミナルに関わらないで欲しいという旨を伝え周子の車で遊大を家に送り返す。遊大の胸には命を助けてもらった恩を返したいという気持ちがあったが、自分の無力さをわきまえ、その日の一件を考えないようにした。
それから2日が経った日、遊大の錆びついた正義感が疼きだし、居ても立っても居られなくなり彼は家を飛び出す。
その道中、道端で偶然会ったのはアンチクリミナルのアジトで知り合った少女、花咲黎華だった。
奇妙な偶然を経て再開した2人は、まるで昔からの友人同士であるかのようにカフェでお茶をし、そこで遊大はクライムスペルに障られた少女の悲惨な運命を知ることになる。
数時間を通して黎華は椎名遊大が嘘偽りのない正義心を持っていることを悟り、彼をアンチクリミナルのアジトへと招待する。
一度拒絶された身でありながらアンチクリミナルのメンバーは遊大を温かく歓迎した。そこで遊大は初めてレンタルビデオ店で起きた一連の騒動についての起承転結を遥の視点から知ることになる。
遊大は晴れてアンチクリミナルの仲間入りを果たしたが、時期が悪く遊大は入団初日からアンチクリミナルのオペレーションに巻き込まれた。
オペレーション『顔のない殺人者』。それが今回の作戦名で、その作戦内容はここ一か月で5名の被害者が出てしまった通り魔事件の犯人の顔を眼鏡に付けられた小型カメラで納めるといった内容だった。
それぞれの思い、決意を胸に作戦に臨んだアンチクリミナルのメンバーは、見事な連携のもと本作戦のターゲット『ノーフェイス』を補足する。
しかしノーフェイスの行動原理を知った遥と遊大はその殺人鬼を見逃し、オペレーション『顔のない殺人者』は失敗に終わっただけではなく、ノーフェイスを陰で支援し、アンチクリミナルの動向を追っていた正体不明の男に殺されかけ、アンチクリミナルは命からがらアジトへ敗走する。
その反面、クライムスペルを解呪する方法はダークウェブにあるとノーフェイスから情報を聞き出し、彼らはその情報をもとに奇妙なレポートを発見する。その内容はアンチクリミナルで既に解明されている内容が主であったが、クライムスペルという固有名詞を使っている点や、アンチクリミナルを設立する遥か昔にそのレポートが投稿されていた点、そしてそのレポートの続きが『思い出の場所』という所に紙媒体で保管されていると記述されていた点がアンチクリミナルのメンバーを動かした。
その日の晩、危険を承知で遥と遊大は思い出の場所の候補であるアンチクリミナル創設のきっかけとなった廃工場に足を運ぶが、そこで待ち構えていたのは容姿がキシによく似た謎の男で、遥はその男に人格を奪われてしまう。
再びアジトへ帰還した遊大は状況を団員に説明するも、冬馬は怒りに震え黎華と共に遥を救出するため廃工場へと足を運ぶ。
決してあってはならない仲間割れを経て、残された遊大、七海、周子、キシは冬馬に後れを取りながらも廃工場へと戻るが、そこには変わり果てた遥と、その遥に殺されかけている冬馬と黎華の姿があった。
遥を救うために手を尽くそうにも情報が足りなすぎず成す術なく、冬馬、キシ、黎華と仲間が徐々に殺られていく。
そして遊大は七海を庇って、遥が放った凶弾の餌食となり絶命した。
拝読いただきありがとうございます。本編もよろしくお願いします。
本編「少年たちのクリミナル」→https://ncode.syosetu.com/n4660fk/
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