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Let's try to reconstruct!
「稀子! 説明してよ!」
佐々木さんが出て行った後の部屋で、僕は喚いた。
『本当にまだ分かっていないのかい? まさか、さっきの質問の意味すら分かっていないんじゃあるまいね?』
「悪かったね!」
稀子は重々しく僕の言葉を反芻し、頭の中でひとしきり転がした。片眼鏡の奥の瞳が、老人のように厳めしく眇められる。
『・・・・・・七海、君の頭の回転は観覧車より遅いんじゃないだろうか』
「余計なお世話! 説明してよ」
『説明してください、だろう』
言いながら、稀子の瞳がきらきら輝いているのに気が付いた。謎が全部解けたときの、清々しい表情だ。
稀子は静かにスマートフォンを置き、すうっと息を吸った。桜色の唇が開く。
「さて――」




