↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖精息子ーお母さんと呼ばないでー  作者: みどりりゅう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
86/140

妖精息子2の48


 雷の王子は鼻白んで

「王子同士で協力か?まったく下劣な生まれ育ちは、やることまで下劣だな。われら王子が協力などしてどうする?この争いにおいては、最終的に一個体のみが王として生き残る。唯我独生(ゆいがどくしょう)、その他のものはみな殺しが鉄則だ」


「われらとは、価値観がまるで違うということだ」

 火の王子のことばに、


 金髪の王子は目をいからせ

 電撃!

 腕をふるうが、やはり純水は電気を通さない。


 水の王子は、さらに雷の王子をくるむように巨大な水膜をつくる。

「火の王子。言われたとおりに用意したよ」

 そのことばに、


 ぷーすけは

「ああ、感謝する」

 残ったわずかな力をこめた火球を、その水膜内に投じる。


 とたんに、膜内の水分子は急速に高温化され

挿絵(By みてみん)


 バンッ!!

 水蒸気爆発を起こした。屋上に、すさまじい量の水蒸気がたちこめる。


「きみと前回やり合ったとき、これは攻撃としてかなり使えると思ったのでね」


「あたしとしては不愉快よ。自分の大事にしている水(こども)を粗末に飛ばされるなんてね」


 佐和子は前回経験ずみだが、大田原教諭は初体験の轟音と衝撃にびっくり仰天。

「す、すごいわね」

 目をパチクリさせている。ただ

「水分子自体は電気的に中性だから、その飛散を防ぐのは電磁気でもむずかしいでしょうね。たしかに有効な攻撃になりうる」

 化学教諭らしい説明は加える。


(そうか!ぷーすけが待っていたのは絵里ちゃんじゃなくて、大田原先生とそれにひそむ水の王子・オンディーだったのか!?火と水を組み合わせた攻撃なら、雷の王子にも通用すると思って!)


「やった!やっつけたの!?」

 よろこぶ佐和子だが、支える息子の表情は厳しい。

 その視線の先、晴れていく大量の水蒸気・霧のなか浮かぶのは、寄せ集めの鉄筋コンクリート片からなる塊だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。