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ゴブリン狩り

「何もしていないよ」

「嘘をつくな。そこに転がっている男たちはなんだ?」

「さぁ、なんだろうね。僕、よくわかんない?」

「はぁ、あくまでも白を切るんだな」

「えっ、良く聞こえない。もう一度、言ってくれるかな?」

「もういい。そういうことにしてやる」

「やったねアリューシャ」

「何がやったねですか。はぁ~本当にこの人は………」

「それで嬢ちゃんは冒険者ギルドに何をしに来たんだ?」

「え~とね。冒険者登録をしようと思って来た」

「そうか。なら歓迎するぞ。冒険者ギルドにようこそ。俺はここのギルドマスターで、ヨハン」


ヨハンは受付嬢に「後はよろしく」と言って、また2階に帰ってしまった。


「それでは、こちらで冒険者登録をお願いします」

「じゃあ、それで冒険者登録をするには何をすればいい?」

「えぇ、それでは先ずは、こちらの紙にご記入をお願いいたします。」


名前:ミラ

年齢:18歳

種族:人族

職業:仙法士

魔法:植物魔法


「う~ん、こんなものかなぁ」

「え~と、いろいろとおかしいんですが? 本当にこれでいいんですか?」

「うん、これでいいんだよ。そうなんだよ。」

「まあ、あなたがいいならば、このまま登録させていただきます。」

「じゃ、それでよろしく。」

「それでは冒険者についての説明をさせてもらいます。まず冒険者にはランクがあり、SからFランクまであります。登録させていただいた方は皆、Fランクからのスタートになります。また冒険者は壁に貼ってある依頼書から依頼を選択して受けることができます。高位の冒険者には指名依頼などがくる場合があります。依頼を受けた場合、成功した場合は成功報酬が、失敗した場合は罰金が発生する依頼もありますのでお気をつけてください。また、罰金を支払えない場合は借金奴隷に落とされます。以上が冒険者についての説明になりますが何か質問はありますか?」

「う~ん、特にないかな」

「それでは冒険者として成功することをお祈りしています。」


****************************************

あれからアリューシャも冒険者登録をして、現在は依頼表の前にいる。


(う~ん、Fランクじゃたいした依頼はないなぁ。)


「ねぇアリューシャ。Fランク冒険者って、こんなにしょぼい依頼しかないの?」

「まぁ、Fランク冒険者の依頼なんてこんなものでしょう」

「う~ん雑用ばっかだなぁ…………あっ、これなんてどう?」


~ゴブリンを討伐せよ~

内容:赤い森のゴブリンを討伐せよ

報酬:一匹につき1000G

対象ランク:F

依頼:常時依頼のため受付の必要はありません

討伐証明:ゴブリンの右耳


「ゴブリンですか…………まぁ、いいんじゃないんですか」

「じゃ、ゴブリンを殺しに行こう」

「もう少し言いかたに気を付けましょうか…………はぁ」


****************************************


街の北側に位置する赤い森にまで徒歩で移動すると、そこには一面真っ赤な葉をつけた木々が広がっていた。


「真っ赤だ………なんかすごい景色だなぁ………目が痛くなりそう」

「そう、普通だと思いますけど?」

「これが普通ですけど何か」

「う~ん、何だろうなぁ………私の常識は通用しないんだなぁ。まぁ、いいや。それじゃ、召喚“オオカミさん”」


ミラ達の前に召喚魔法陣が現れ中から、フェンリルことオオカミさんが10匹現れる。


「それじゃ、オオカミさんたち、ゴブリンを見つけしだい狩って、私の所まで持ってきてね。それでアリューシャはゴブリンの右耳の回収をよろしくね。」

「はい、討伐証明の回収ですね。まかせてください。」


(それじゃ、ゴブリン狩りと行きますか。自分の能力もちゃんと確認しなくちゃいけないしね。)


 とぼとぼ歩いて、森の中を散策していると右側の林からゴブリンが姿を現す。

緑の身体に、痩せた棒切れのような手足、目は赤く爛々と獲物を見つけたように輝いている。その姿は、物語に出てくるゴブリンそのものである。


 「「「グギャ、グギャギャギャギャ」」」


「ゴブリン?」

「ゴブリンですね。」

「それじゃ、先制攻撃で仙法“風塵脚”」


 ミラの足に仙力が纏い、風塵が足を振るとともに放たれる。

風の刃は3匹のゴブリンの胴体を真っ二つに切り裂く。


「ふぅ~こんなものかな」

「相変わらずムチャクチャですね。」


「「「「「「わん、わぉ~ん」」」」」


 「あっ、オオカミさん。もう帰って来たんだぁ」

 「なんか、ひどい光景ですね……………」


 フェンリルは倒したゴブリンを1匹につき1匹、血だらけのゴブリンをくわえてミラに褒めてと尻尾を千切れるのではないかと思うほど振り続ける。


「オオカミさん、じゃあ一か所にまとめてゴブリンを置いてね。それじゃアリューシャ、ゴブリンの耳の切り取りよろしくね」

「はぁ、わかりました。私はゴブリンを一匹も倒していませんから、このくらいは働きますよ。」


「オオカミさんは、こっちに来てね」

「「「「「わん!!!」」」」」

「それっ。モフモフ………モフモフ…………」

「わふぅ、わんっ~」

「わん!!! わん!!!(僕も僕も)」

「順番だから、ちゃんと待っててね。」


****************************************

あれから10分ほどオオカミさんをモフモフしていると、アリューシャから声をかけられる。


「こちらも終わりましたよ」

「それじゃ帰ろうか」

「ええ、帰りましょう」


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