閑話:月さまファン桐谷さん
月さまは、エレガントな雰囲気で、優しくて、着物を着ている姿は若旦那っぽくて素敵。スーツ姿は出来る男感があって素敵。ハキハキ話すところが好印象だし、声も良い。
四越百貨店の特集で、雑誌に月さまが載った際には普段鑑賞用、保存用、予備用の3冊買いをするファンのせいで品切れを起こしてしまった。
純喫茶みずの、の望月さんは、眼鏡が似合っていてカフェ店員の格好も素敵。
彩ちゃんに執事風ファッションにしてほしいのと嘆願書を出した。
絶対似合うと思うのよね。
ぽやんとした感じが可愛らしいし、作業をしている時の真剣な眼差しとのギャップが良い。
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透ちゃんと望月さんは2人でペット探偵の依頼で出掛けてしまった。望月さんが見れなくてちょっと悲しい。いつもの純喫茶みずのが霞んで見える。
—望月さんって、どんな職業に就いてもオーラがあるのね……
「彩ちゃん、今私、推し活が楽しいわ」
「それはよかったですよ」
「透ちゃんの仕事が終わったら、望月さんこっちに顔出してくれるんでしょ?早く終わらないかしら?
……秒で」
「まだ秒で見つかったことはないのでお待ちください」
彩ちゃんは苦笑いしてたけど、私は本気よ。
「ところで望月さんの喫茶店での装いだけど、浴衣とか、執事風とか色々見たいなぁ〜って思うんだけど」
「つまり……コスプレ的な?」
「コスプレ的な。話題になると思うんだけど」
「いやぁ~、でも並行世界の人ですから、運次第で元の世界に戻っちゃいますよ」
「それは百も承知よ。いる間、そう期間限定のイベントなのよ」
「そうですか……じゃあ、蒼君がOK出したら考えます」
「やって下さるならお布施をするわ!」
「いや、ウチは宗教はやってないんで……そうですね、衣装代の半分位カンパしてもらえたら」
「まぁ、全額でもイイのよ?」
「いえ、いえ……。
あ、例大祭の日は暑いらしいから、涼を感じる雰囲気の演出でその日だけ浴衣にしてもいいかな……?」
「いいんじゃない?私達も協力するわ!
そうと決まれば月さまファンクラブで見繕っておくわ、待っててねぇ〜」
「えっ、ちょっ……」
遠くで何か彩ちゃんが言っているような気がしたけど気のせいだろう。
今は月さまファンクラブのメンバーに浴衣のことを相談しなくっちゃ!!
そして、望月さんが帰ってくる頃には浴衣の案を決めたヤツをみずのの皆にプレゼンするのよ!
はぁ~、撮影会もしたいわ。
月さまとツーショットを撮るのは難しいけど(距離あるし……)、新作着物とか出た時は写真は着物を口実に撮らせて頂いた(家宝)
望月さんなら(距離近いし)、ワンチャン、ツーショット、イケる?
説得頑張るわ!!
今まで感じたことのない、血が滾る感覚を私は覚えたのだった。




